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2021.12.10

「オンラインで高校の先生方との懇談会を開催」呉支部求人社員教育委員会

 「高校の先生方と経営者との懇談会」を開催しました。
 通常は春と秋の二回ですが、春は緊急事態宣言中のため中止。そして、今回は新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、初めてオンライン形式で開催しました。
 高校の先生方や呉市から10名、会員12名が参加しました。
 今回のテーマは、5月15日(土)シシンヨーオークアリーナで開催された「高校生と保護者のための企業ガイダンス」の振り返りと、次年度をより良いものにするための意見交換でした。

■ガイダンス開催までの歴史

 呉支部では、2018年より毎年「呉の中小企業を知ろう!高校生と保護者のための企業ガイダンス」を開催しています(2020年については新型コロナウイルス感染拡大より中止)。
 そもそもは、1990年に求人委員会を立ち上げ、その後呉工業高校の生徒を採用したいという思いから「高校の先生方の企業見学(5月)」と「高校の先生方と経営者との懇談会(5月と10月)」を共同求人活動の一環として、約30年にわたり続けてきました。
 その結果、今では呉市内の高校に認知された取り組みとなり「同友会の企業なら安心して生徒を送り出せる」と評価されるまでになっています。
 一方で、中小企業の知名度不足や、高校生の就職における決定権は保護者にあることなどが、ミスマッチの原因にもなっています。このことは、過去の先生方と経営者との懇談でも議論となりました。
 そんな中、2017年10月に地域内連携推進委員会が、呉港高校の体育館でビジネスマッチングを開催。29社が出展し、来場した同校の生徒、保護者、地域の人たち、教員など141名の参加がありました。
 このような高校との関係づくりの積み重ねや、保護者も交えたビジネスマッチングの成功などもあり、2018年に高校生の企業ガイダンスの開催に至ります(2018年からは、地元の中小企業を知ってもらうという位置づけをより明確化するために企業ガイダンスへ名称変更)。
 ガイダンスの目的は次の通りです。「地域で若者を育て、地域に若者を残す。①呉の中小企業を地域の高校生に知ってもらいたい、②保護者の方にも知ってもらいたい、③呉で暮らし、呉で働くきっかけにしていきたい」。
 また、進学で呉市外に出た高校生が、卒業後、就職のために呉に帰ってくるきっかけづくりの場にもしたい、という思いもあります。

■懇談会での意見交換

 学校側のご意見をご紹介致します。「地元に就職を希望する生徒が多く、このガイダンスは本当に貴重な時間。授業の一環であることを生徒には伝えている。地元企業へ目を向けて欲しいと願っており、ぜひ来年は完全実施して欲しい」「地元に就職を希望する生徒が多く、どんな会社なのか知れる機会なので、ありがたい場である。就職に関わらず、地元の会社を知ってもらうことは意義があると思う」。
 続いて会員のご意見を紹介します。「3年生に限らず、1年、2年生にも、呉市にある会社を知って欲しいと思っている」「親御さんも生徒さんも興味津々で話を聞いてくれたことが印象的。この場は改めて大事だと感じている」「嬉しかったのは、インターンシップで来ていた生徒がうちのブースに来てくれたこと」「全国にも珍しい意義ある取り組みだと思う。今後も継続していくことはもちろん、10年、20年という長いスパンで考えていきたい」「実はこのガイダンスに参加してくれた生徒さんが来春入社してくれることになった。大きな要因は保護者の方もブースに来てくれたこと。中小企業の魅力を保護者に知ってもらう意義は大きいと感じた」。
 学校側も企業側も、「地元の企業を知ってもらう」という点、「職業選択の一助になっている」という点で、開催の意義については共通認識として一致した会となりました。
 呉支部としては、来年度もこのガイダンスは開催していく予定です。