第18回県商工労働局幹部の皆さんとの懇談会 「Withコロナ 地域と企業の持続的発展をどうはかるか」
10月20日、県商工労働局との懇談会が開かれました。同友会から38名、県から18名の局長・統括官・課長の皆さんが完全Zoomで参加しました。
開会挨拶で粟屋充博代表理事は、18年間続く懇談会の歴史と意義を紹介、川口一成商工労働局長はコロナ禍での中小企業施策を説明、今後も中長期的な支援を続けていくことを強調しました。
最初に国広昌伸参与が、会員アンケートと広島県への政策提案を説明、「コロナ禍が収束しない中、新たに原材料の高騰問題が加わった。地域を支える中小企業の活力を生み出す知恵を出し合いたい」と報告しました。
「広島県の働き方改革」を説明した兼田みゆき課長は、「テレワークなどコロナ禍で働き方は大きく変わった。同時に、働きやすさや働きがいなどが求められている。それらを見える化し、情報発信することが企業と地域の持続的発展のために必要」と力を込めました。
㈱呉匠の角秀司社長は、幾多の経験から「下請けとは安い賃金で奴隷のように働くこと」と学び、「単価決定権のある企業」をめざしてきたことや、国や県の補助事業を積極的に活用しながら開発型の企業へと成長してきた取り組みを赤裸々に話しました。
㈱EVENTOSの川中英章社長は、社会性のある仕事をめざすべく農村活性化事業などに若い社員と共に取り組んできたことを報告、コロナ禍を受けてさらに自社の事業を「食を通した地域活性化事業」と定め、現在進めている江津市の有福温泉の再生事業を紹介しました。
■思いを共有し、知恵を出し合おう
続いて意見交換に移り、同友会からは「コロナ対策では特定業種をターゲットにするのではなく、メリハリをつけた政策を望む」、「インボイス制度の実施で相当の廃業が想定されるが、知恵を出し合ってソフトランディングさせたい」、「ウッドショックで輸入依存が露になった。地域でまわす経済を考えたい」などの意見が出ました。
県の幹部の皆さんからは、「県はDXに力を入れている。推進コミュニティに是非入ってもらって、一緒に進めよう」、「県内の魅力ある企業を若い人に知ってもらうために同友会の協力も得ながら体験型のインターンシップを充実させたい」、「奮闘する経営者の話に感動した。皆さんのやる気、熱い思いを形にしていけるよう、県として覚悟して取り組みたい」などの意見や感想が寄せられました。
閉会で、山髙龍治統括官は「18回という歴史のある会に参加させてもらった。同友会と県の職員の交流が一層深まり、気軽に意見交流が出来る関係を発展させていこう」と呼びかけ、立石克昭代表理事は「中小企業は地域づくりをしているという意味で、県の幹部の方々と経営者は同志だということを痛感した。来年は杯を交わしながらやりたい」とまとめました。
出席の県幹部の皆さん(敬称略)
役職 氏名
商工労働局長 川口 一成
総括官(産業労働) 山髙 龍治
総括官(イノベーション推進) 川野 真澄
総括官(医工連携・新産業推進) 空田 賢治
総括官(海外展開・投資誘致) 梅田 泰夫
商工労働総務課長 長谷川 充
雇用労働政策課長 有馬 由美
働き方改革推進・働く女性応援課長 兼田 みゆき
職業能力開発課長 玉岡 政義
イノベーション推進チーム担当課長 長谷川 達也
イノベーション推進チーム担当課長 亀本 健介
イノベーション推進チーム担当課長 三牧 直美
イノベーション推進チーム担当課長 金田 典子
産業人材課長 藤井 睦美
経営革新課長 和田 徹
県内投資促進課長 市川 和雄
海外ビジネス課長 増廣 浩二
観光課長 石濱 真