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2021.12.02

「人を生かす経営の実践で共生社会の実現を」 第21回障害者問題全国交流会from埼玉

 10月21日から2日間、オンラインで障害者問題全国交流会(以下、障全交)が開催されました。今回の障全交は47同友会と中同協から総勢823名が参加登録。過去最高の参加者数だけでなく、初めて全同友会から参加がありました。
 分科会は全部で7つ。そのうち広島同友会が一つの分科会を担当し、福山支部でバリアフリー委員長を務める㈲三福林 代表取締役 田川富生氏が分科会報告を行いました。
 田川氏は「多様な社員が生きる企業に挑戦!」をテーマに、障害者雇用だけでなく、高齢者や外国人、元受刑者など様々な社員の採用とそれぞれの関わりを報告しました。実は田川社長が多様な社員の採用を始めたきっかけは、深刻な人手不足でした。しかし、それぞれに合った働き方を考え、経営者と社員という前に、人と人として向き合うことを続けてきました。その結果、特別支援学校を卒業した社員が、半身まひを持つ社員の着替えを自主的に手伝うなど、障害に関わらず社員同士でも共に育つ関係が社内に生まれています。
 参加者からは、「自社で雇用を考えるきっかけになった」「障害者の定義を考えさせられた」「何のために経営するのだろう?と自身の命題にとても大きな気づきをいただいた」などの感想が寄せられました。
 分科会の最後には、座長の㈱ニシキプリント 宮﨑 真社長(広島西)から、「今回の障全交のテーマである、『人を生かす経営の実践で共生社会の実現を』に向け、各社ハードルを乗り越えていこう」と締めくくりがありました。障全交での学びが全国の各社で実践され、経営者も社員も地域も幸せになる。そんな輪が広がることを期待した第三分科会でした。
 翌日は、ノートルダム清心女子大学の杉山博昭教授による「渋沢栄一に学ぶ福祉の未来」の講演でした。2日間を通して、今回の障全交のテーマである共生社会を考える機会となりました。
 次回は2023年に愛知で開催の予定です。県内全ての支部から参加となることを期待します。