「社員とともに成長する武昌を目指す~現状分析とこれから~」福山支部E地区会
報告者:㈲武昌 宇田 将隆 氏
地区9月例会は、㈲武昌 代表の宇田氏の報告でした。
事業としては、切削工具・工具の再研磨を行っていて、父親から会社を継いだ後継者です。2001年頃会社に戻ってきた時は、父親と母親がやっている家業でした。そこから現在、当時から事業内容を変え、売上を当時の10倍に伸ばし、人の雇用を進め、家業から企業へと転身されてきました。
当然、成長の過程では色々な課題があったそうです。全ては書けないので、その中でも、報告から学んだこと、改めて自身が考えるきっかけになったことをいくつか紹介します。
ひとつは、社長の仕事です。それまで現場で愚直に仕事をし、売上を順調に伸ばしてきたのですが、社長就任後、現場から離れた時に社長として何をすれば良いのか?何をすべきなのか?分からなかったそうです。
そこで、人に会うことを決めて、行動する中で社長が勉強しなければいけないと感じ、同友会に入会し、手当たり次第に良いと言われる事には参加し、現在も自身に問いかけながら、会社を前に進められています。皆さんは社長の仕事は何か?と聞かれたらどう答えますか?私自身、あらためて考える機会を頂きました。
ふたつ目は、人の働き方です。同友会入会前、社員さんは指示命令に従ってくれれば良いと考えていました。ところが、売上が伸び、雇用が増え、生産能力が上がった時に、それまでトップダウンで上手くいっていたのに、上手く機能しなくなったそうです。その後同友会に入会し、学びを活かし、社員さんが自発的に仕事に取り組めるように組織を変えていかれたそうです。
昔は自身が対応するしかなかったクレーム対応も、今では社員さん同士が議論し、どのように対応するか決めて仕事を進めているそうです。大きく組織の風土が変わってきたと感じる具体的な話しで、社長一人で出来ることは限られていると感じるエピソードでした。
最後に現在46歳の宇田氏は、会社のいくつかある課題の中で、結局は経営者の人間力・自身の成長だと仰られていました。何歳になっても、どこまで行ってもそうなんだと感じました。
常に課題の先を自身に向けて成長していこうと思いました。