「あなたの経営者の立ち位置はどこですか?~すごろくシートを使って自社の振り返りと検証」三原支部
報告者:㈲アメリカヤ 代表取締役 三原 立 氏
■学びながら実践していく
同友会に入会すると経営指針を作りなさいと言われます。経営指針を持たずして経営をするのは羅針盤を待たずに航海するのと同じだと言われます。私は未来の会社のなりたい姿を表現した設計書だとも思っています。しかし設計書はあくまでも紙であり、絵に描いた餅です。
今回の報告者である㈲アメリカヤ 代表取締役 三原立氏の報告は、若い経営者らしく学びながら実践し続けている姿を赤裸々に語るものでした。学ぶ⇒実践する⇒挫ける⇒相談する⇒学ぶ⇒実践する……挫けるとは新たな課題が見つかるとも解釈できます。
■継続して続けることが大切!
今の私の会社でも、ひとつが良い方向に行けば必ず次の課題が出てきます。3 歩進んで2 歩下がったり、4 歩下がったりすることもあります。もうこれでバッチリと思うことは永遠にないんだろうと思います。それでも知らず知らずのうちに少しずつ会社は変わってきます。
今の三原支部は若い会員さんが増えています。還暦を過ぎた私にとって若さは一番の武器だと羨ましく感じています。ベテランというのは人生経験が豊富で酸いも甘いも噛み分ける…と言いますが、食べずに酸っぱい甘いのを判断しているのは決して良いことばかりだとは思いません。再起不能でなければ少々の失敗が許されるのも若さの特権です。遅くまで飲んでも翌朝しっかり仕事が出来るのも若さです。
学ぶ事は大切です、ただそれはきっかけに過ぎません。どのように実践するか、そして一番大事なのは実践し続ける事。ひとつの事を継続して実践し続ける大切さは同友会の5S 研修で教わりました。記憶している数少ない教えは、「誰でも出来る事を誰も出来ないぐらい続けろ」です。
■本気で会社を良くしたいか?
同友会には学びのメニューがたくさんあります。多くの壁にぶつかっても、それを解決してくれる先輩会員さんがいます。不足した知識を補うための勉強会も準備してあります。迷路に迷い込んだ時には三原さんのように周りの仲間にSOS を発信することが大事だと思います。わからない事をわからないと言える勇気、困った時に困ったと言える勇気が会社を良くするきっかけになると三原さんの報告を聞きながら思いました。