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2021.10.27

「理念を基にワクワクする未来を描く」福山支部S地区会

報告者:㈲石の店沖 沖 聖人 氏、㈲キッカワ 守本貞江 氏

 沖氏は、地元世羅町出身で大手アパレル会社就職の後に2013年に墓石業を営んでいる実家の明治10年創業の会社に入社、現在は府中市河南町で父親(社長)と2名で経営。仕事ではやはり社長の父との衝突が多く、考え方が合わず入社当初から何を提案しても跳ね返されていたそうです。
 そんな中でホームページ作成などで情報発信などを始められる過程で「自分の考えをもっと明確にする必要がある」と思い同友会に2019年入会。今は特に10年ビジョン作成に取り組まれているとのこと。作成の中で考えやお客様との関係などが整理でき「お客様に喜んでいただけるなら墓石業にこだわらなくてもよいのでは」と気づきが生まれ、新商品開発・新事業を立ち上げ、広島県の補助金事業などにもトライされているとのことでした。

 守本氏は父親が創業設立した現在の会社に入社。ビニール素材をベースにした商品のOEM対応で、会社は比較的順調だったが2008年のリーマンショック以降じわじわと不況の波に襲われ、翌年放火により工場全焼。社長である父がショックで大きく落ち込む中「自分がやるしかない、やれることから」と自分が営業担当となり、端材活用の自社商品も開発しながら展示会出展などでの積極的に営業で新たなOEM先を獲得していかれました。2020年に代表取締役就任後に同友会入会、補助金申請にもトライされる中で「事業計画って何?経営ってどこで学べるの?」という疑問を持たれたのがきっかけ。入会後はセミナー参加などで経営指針を完成させ、自覚や決意などが明確になったとのことでした。

 その後のグループ討論では、二人の共通点として「父親との先代・後継者としての関係性の中での葛藤と向き合いながら徐々に視野を広げられている点」や、「自分達の持っている素材(石・ビニール)を時代に合わせながらお客様の欲しい商品を変化させることに努力されている」などの多くの意見が出て、例会メンバーそれぞれの未来を考える良い参考になる素敵な発表でした。