「共生社会の実現に向けて〜チーム豊生の取組み〜」福山支部バリアフリー委員会
報告者:㈱豊生 山本晃二 氏、同社 杉下成也 氏
8月バリアフリー委員会の勉強会は「共生社会の実現に向けて〜チーム豊生の取組み〜」と題して㈱豊生の山本氏に登壇いただきました。山本氏は自身の経験もあり刑務所出所者の雇用を積極的に取り組まれています。今迄で35名位の受け入れをしてきたが、現在は9名定着してくれているとの事でした。また、仕事でのやり方も工夫され一つの現場ごとにわかりやすく目標を伝えて達成すると現金で評価しているそうです。そうするとみんなで相談したり協力して取り組んでくれて一体感が出てきたと山本氏は語ります。
会社としてあなたを必要としている大切な人だという事を前提にルールを守ってほしい事を伝えています。約束は守る。嘘はつかない。このことが守れなければ大切にされることはないし、ここに居れなくなることをはっきりと伝えているそうです。自分の人生だから自分で選択させ、いる事を選んだのならルールを守らせるとシンプルにはっきりとさせているだけで、偏見視されやすい中で正当な評価をいただくためには当たり前のことを当たり前にやっているだけと語ります。障害者雇用も受刑者雇用も世の中の偏見にさらされて理解されにくいが、少しずつでも実績をつくり認めてもらえる事が、共生社会の第一歩ではないかと感じました。
この度の山本氏の報告から障害者であろうと元受刑者であろうと健常者であろうと人に変わりはない。自社に来てくれる人は皆自分の人生削って来てくれているのだから真剣に向き合わないと申し訳ないしとても感謝をするべきである。会社の目的目標を一緒に達成していく事で誰でも幸せになるチャンスをモノにできるかどうかだと言うメッセージが込められていたように感じました。
短い文面では言い伝え切れませんが、実践して体験する事が最大の学びと気づきを得ると思います。まずは知ることからはじめていきましょう。