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2021.08.24

役員オリエンテーション第2講 会活動と企業経営は車の両輪 ~役員を受けるメリット~ 報告者 ㈱タテイシ広美社 代表取締役会長  立石克昭 氏 (代表理事・福山支部)

■役を受けるメリットは?  

 結論から言うと、会社が良くなることです。強い事業意欲を持っている人が本気で役を受けると役得になります。
 役を受ければ役に応じた人脈ができます。その影響で一つ高い視点で物事を見れるようになります。この人脈は仕事につなげることができました。創業時300万円の売上が、今年約17億円になったのも同友会で学び実践してきたおかげです。

 

 

 

 

 

■会社と同友会がリンクする  

 私の同友会入会動機は求人でした。勉強する気はなかったのですが、経営について議論する経営者の姿にショックを受け、勉強するようになりました。地区会長になったのがバブル崩壊の時。自社も地区会員も仕事がない。こんな時こそ同友会だと「いこるS地区会をつくろう!」とスローガンを掲げました(いこる‥炭に赤々と火がついた状態)。赤々といこるところに炭をくべるように、役員がいこらないと人は集まらないと地区会一丸で助け合いました。
 自社で新しい事業転換ができたのもバブル崩壊がきっかけです。  

■同友会の商品見本たれ  

 鋤柄中同協前会長は「同友会は暇つぶしじゃなく、会社を良くするための仕事。それをおろそかにするのは経営者の怠慢」と言います。
 会社と同友会は両輪です。私も、地区会長として地区会の組織運営を学び、それを参考に会社内の組織化に取り組みました。役員は同友会の商品見本として、会員のお手本となる会社をめざしていきましょう。  

■同友会で勉強して良かった  

 創業30周年の時に「同友会で勉強して良かった」と思う出来事がありました。30周年に看板のメッカ、ラスベガスへの旅行計画を立てました。条件は利益目標達成です。全社一丸で頑張り過去最高利益を叩き出しました。
 しかし旅行の最中にトラブルがあり、現地で社員が1名行方不明になりました。連絡はついたが予定していたスケジュールは中止。我々だけ目的地に行くという手もありましたが、社員たちは「皆で待つ」と答えました。旅行の最終日、ホテルで全員集まって反省会。そこで行方不明になった社員が「この会社に勤めることができて良かった」と泣きながら言いました。
 その言葉を聞いたとき、同友会で学んだ人を生かす経営とはこのことだ、同友会で勉強して良かったと感じました。  

■利己と利他  

 私たち経営者は利他的な活動をしています。創業当初こそ自分のことで手一杯な利己的な考えでしたが、会社を大きくしていくにつれて、家族、会社、地域と自分が関われる範囲が広がってきました。
 これは役員にも言えます。故郷に錦を飾るという言葉がありますが、同友会のほとんどの会員は故郷で錦を織り続けています。しかし世間の目は中小企業に向いていません。まだまだ我々の地位は低い。それを改善し良い経営環境を作っていくことが役員の大事な役目です。

 

 

 

■いこるところに人は集まる  

 会社なら経営者、同友会なら役員が種火です。何があっても自分がやるんだと覚悟をもって行動すれば、あとから人はついてきます。種火がまわりの炭に火をつけるように、会社でも、同友会でも、いこっていきましょう。

経営理念
お客様の繁栄を考え、地域・社会への貢献の考えることが我社の繁栄につながる
会社概要
創業/1977年 年商/約17億円
社員数/84名(パート35名)
事業内容/LED電光掲示板システム、防災情報表示システム、各種看板