「SDGs基礎講座~事例から学ぶ」福山支部D地区会
■講師:ラックス建設㈱ 井上宗典 氏
D地区4月度例会はSDGsビジネスマスターの資格をお持ちの井上氏に講師としてお越しいただきました。
まずは、そもそもSDGsとは何?から始まり、2001年にMDGs(ミレニアム開発目標)ができ、MDGsが残した課題を改良したのがSDGsで、17の目標169のターゲットができました。
SDGsの取り組みの基礎として3つのキーワードがあり、
①「バックキャスティング思考」起こりえる未来の問題を予測し今何をすればいいか課題を考える。
②「トレードオフ問題の解決」だれ一人取り残さない包括的取り組み。
③「世界規模」身近な問題と世界規模から探してみる。
この3つのテーマで事業化していき、出来そうなことから取り組み、パートナーシップで取り組んでいく事を学びました。
事例紹介では瓦の再利用として、瓦チップとして素材化し、瓦壁・路面材として、公共建設や歩道・駐車場などに利用し、アジアやヨーロッパなどの瓦文化のある土地で展開している会社紹介や、阪神大震災でパンの支援物資をしたが、現地にパンが届かずに無駄になったことからパンの缶詰を開発し、それがスペースシャトルの宇宙食に採用され、世界規模に商品が発展していった会社などの事例紹介がありました。
ラックス建設㈱の取り組み紹介もして頂き、「どこの国の誰一人取り残さず安心し、安定して学び、働き、生活できる安全な環境を提供する」を会社のSDGsコンセプトにされていて、少子高齢化による労働人口の減少、増え続ける空き家、老朽物件と外国人労働者の居住問題などに取り組まれて、2019年のSDGsビジネスコンテスト最優秀賞・環境大臣賞を受賞されました。
取り組みのステップとして、企業としてSDGsを理解し、優先する社会問題を決定し、目標数字を設定する。そこから行動し社会に認知してもらうということでした。
この度の例会で、SDGsをどのようにして会社に落とし込んでいくか、そこからどのように行動していくか、その結果会社にどんなメリットがあるか等を学び、いい例会でした