報告者：高橋工芸㈱　前岡　範行　氏

　浅野グループでは売り手よし、買い手よし、世間よしである三方よしの定義に則って経営をしていけば必ず会社に利益をもたらすのかというテーマで毎回討論しています。
　その中で現代の三方よしは過去の三方よしと比べてどう変化したのか、更に現代の状況下で三方よしの考え方で本当に自社に利益が出るのかというテーマで、高橋工芸㈱の前岡範行氏が発表されました。前岡氏は高橋工芸㈱で常務として働く傍ら、コンサルタントや民宿経営など幅広く経営をされておられます。

　そんな前岡氏の発表ではコロナウィルスで人に会うこともできなくなり、対面での営業ができなくなってきていることから、お客さんや世間の評価を把握できない状況下にあり過去の三方よしの定義が変化しているのではないかと言われていました。
　しかしどんな状況下でも、経営者がいち早く変化に気付き会社の方向性を決めていけば結果それが三方よしにつながっていくのであり、三方よしは会社に利益をもたらすのではないかという結論に至りました。

　またコロナウィルスに伴い下請け業者が稼働しないことから大手企業が困っているという情報もあるようで、そういったところにチャンスが転がっているのではないか、更にリモート使う人が多くなり色んな事が変化していく中で今後会社を良くしていくためにはプレゼン力や会社をアピールするための資料作りが大切であり、最終的には社長の人間力次第で変わるのではないかとおっしゃっていました。
　今回は沢山のオブザーバーさんも参加されており、三方よしを知らない人も多くおられましたが、三方よしという考え方を多くの人に知ってもらうことができました。三方よしは奥が深いですがもっと討論していき、今後自社に活かせていければいいなと思います。