報告者：建築設計事務所アトリエボンド　戸村　聡里　氏

　Ｊ地区２月例会は「職場環境２・０〜働く環境からイノベーションを起こそう！〜」をテーマに設計事務所アトリエボンドの戸村聡里（トムラアキノリ）氏を講師にお招きし、職場からイノベーションを起こす方法の講演と、㈲薮本商会の新オフィス現場リポートの２部立てで行いました。
　私自身が建築関係の仕事であることから、戸村氏の講演はとても興味深いテーマで、楽しみにしておりました。

　これからのオフィスはただ仕事をするためだけの空間ではなく、そこに対効果を考えながら工夫をすることで社内的にも社外的にもイノベーションを起こす可能性があります。そして環境が変わることで、考え方や仕事の内容まで変わるとおっしゃっていました。
　例として、来社していただき、コミュニケーションをとることに重きを置いた「コミュニケーション・来訪型オフィス」体験や触れること、異業種を複合させることに重きを置いた「体験型・異業種融合型オフィス」などを見させていただきました。どのオフィスもテーマが感じられ、自分の目で実際に見てみたいと思いました。対話を大切にし、「時間を共有することで相手を知る努力をする」という言葉が印象的でしたが、それぞれのオフィスに各社の思いを感じることができるのはまさにその言葉のとおりだと思います。

　㈲薮本商会の新オフィス現場リポートでは、実際の物流倉庫から作業場、事務所を見せていただきました。商品の運び込みから保管、検品、梱包、発送とスムーズな動線がとれるようになっていました。作業場にいながらトラックの入庫状況や事務所の状況がわかるモニターもありとても考えられたオフィスでした。
　わが社においても様々な工夫をしていき、コロナにより人に会いにくい現状ではありますが、今こそ「時間の共有と相手を知る努力」を大切にして思いを形にし、イノベーションを起こしていこうと強く思ったことが大きな学びとなりました。