活動レポート
  • ホーム
  • >活動
  • >「資金調達を円滑にするためのポイント~金融機関から見た『withコロナ』」広島安佐支部12月例会
2021.01.28

「資金調達を円滑にするためのポイント~金融機関から見た『withコロナ』」広島安佐支部12月例会

講師:広島信用金庫 お客様サポート部 副課長 原野和幸氏

 去る12月10日(木)、Zoomにて安佐北地区会・安佐南地区会合同例会が開催されました。テーマ「資金調達を円滑にするためのポイント~金融機関から見た『withコロナ』」と題して、広島信用金庫 お客様サポート部 副課長 原野和幸氏を講師にお迎えしました。お客様サポート部の事業内容や事例、そして新型コロナウイルス対策を中心にご講演いただきました。
 お客様サポート部は、中小企業の経営者をサポートするため、「創業支援の取り組み」「事業承継サポート」「企業マッチング」等の取り組みを行われている部署です。
 コロナ禍における中小企業への支援として、コロナの脅威が広がり始めた早い時期から広島信用金庫が行っていた「給付金・助成金の紹介」、「ひろしんSOSモール開設」など、支援の取り組みの数々に、安心と信頼、そして私達中小企業がこれからどのように対策を練るべきかのヒントをいただけた合同例会になりました。
 参考になればということで、コロナ禍における取引先の取組事例の紹介もありました。その中で、「今から何に取り組むか」という三つのポイントをご紹介します。

①本業でやれることの見直し。「まずは本業に専念するべき。そして無駄を徹底して洗い出す。0ベースでやめられることを検討。思い切って無くすことでどんな影響があるか考える。多くの業務が、実はやらなくても大丈夫なことであることが判明することも…」。

②自社をよく知る。「新たな取組を始める場合、まずは自社の強みと弱みを把握する必要がある。正社員、アルバイトも含めて、全員で考えることで思わぬ強みが見つかる。特に代表者が当たり前と思っていることが、他業界では大きな強みとなることも…」。

③取り組むことを決めたら、具体的な実施計画を作り実行する。「多くの企業で、新たな取組に対して、やることを決めても、いつ、だれが、どうやってやるのか、といった具体的な実施計画ができていないケースが散見されます。特に、『誰の責任』で、『いつまでに取り組むのか(これは成功不成功を問うものではない)』を明確にすることで、実現可能性が大きく上昇します」。

 ご講演のあとは参加者からの質問に、原野氏とお客様サポート部企業成長サポート室長 大前明紀美氏のお二人から回答して頂きました。
 今後の融資・資金調達に対する考え方や答えにくい質問への回答等、今後のコロナによる業績への影響に不安を抱える私達からのご質問にも、誠実にご意見を聞かせていただくことができました。

私達同様、金融機関にも先が見えにくい時代ではありますが、中小企業家同友会の会員を含む広島の中小企業の皆様が、この苦境を乗り越えられることをお祈り致します