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2021.01.22

「新型コロナ禍における金融経済情勢」呉支部 政策・環境経営・地域内連携推進委員会合同勉強会

講師 日本銀行広島支店 営業課主査 草本恭祐 氏

 呉支部政策委員会は、12月3日に環境経営・地域内連携推進委員会と合同で「情勢を知る勉強会」をZoomで開催しました(参加者15名)。
 先ずは、「感染症が経済に及ぼす影響」として、輸出の減少・インバウンド需要の蒸発・個人消費の減少。それに伴い、企業収益の悪化・雇用者所得の減少、ひいては設備投資・個人消費の減少。これに対し、企業支援(持続化給付金・雇用調整助成金・資金繰り支援・家賃支援給付金等)、家計支援(特別定額給付金・国民年金保険料免除等)、さらに需要喚起策(GOTOキャンペーン等)が実施されている事が説明されました。
 また、企業全体としては年間の経常利益減少額は40兆円強ですが、政府系・民間金融機関の実質無利子融資の総枠は、その2倍超。短期資金不足は相当程度解消できている、という分析がありました。
 世界経済を見ると、’09年のリーマンショック時には、先進国の経済の落ち込みは中国をはじめとする新興国がカバーしていた。しかし、今回は先進国も新興国も共にダメージを受けています。IMFの見通し(10月時点)では、経済成長率20年-4.4から、21年+5.2という急回復の予想です(ここ約40年の平均成長率は3.5%)。