活動レポート
  • ホーム
  • >活動
  • >「オンライン時代のコミュニケーション 増やすというプラス思考でこそ広がる経営の可能性~どちらか一択ではなく、二つ選択しながら試してみよう~」尾道支部11月例会
2021.01.07

「オンライン時代のコミュニケーション 増やすというプラス思考でこそ広がる経営の可能性~どちらか一択ではなく、二つ選択しながら試してみよう~」尾道支部11月例会

報告者:(株)プラス 代表取締役 酒井 裕次 氏

「伝わっています」とは

 突然のコロナ禍の下、すべての生活様式が新しいスタンダードを求められる。過去の経験則が意味を持たず、新しい判断基準を求められ、瞬時の判断を突き付けられる。
 私たちの生活を突然襲った新型コロナウイルス禍は多くの業種に影響をもたらす、過去に類を見ない事態となった。半面、コミュニケーションの場においては対面せずリモートでの商談、会議などそれまで進んでいなかった遠隔リモートの考え方が加速した。
 場所を選ばずコンタクトを取ることが出来、従来のリアル営業、リアル会議より便利になった側面もある。しかし、その次に来るのはモニターを通して自分の意見や商品の説明、また熱量を相手に伝えるためには、ただリモートで繋がれば良いという事にはならない。また、リモートとリアルの使い分け、ハイブリッドの考え方も必要となる。
 今回の㈱プラス代表酒井裕次氏の報告はその様な今世の中で起きていることを整理し、今後突入するデジタルコミュニケーション時代がどう言うものかを紐解き、リアルかオンラインか?というどちらか一方の選択肢ではなく、双方をバランスよく使う事で広がる経営の可能性を模索する例会となった。

 私たちを取り巻く経営環境の新しい様式としてライススタイルにおいてはタッチレス決済、オンライン行政、遠隔診断など。またワークスタイルにおいてはワ―ケーション、ビジネススタイルにおいてはECサービス、AIを活用した施設の混雑状況の可視化、相手の口癖を分析して営業の対応を合わせるなど。
 また、コミュニケーションの手段においてはオンライン会議はzoomアプリ、チャットツールに関してはslack、クラウドサービスはドロップボックスなどに代表される新しいサービス。
 その様な中で、コミュニケーションの本質を高めるもの、すなわち内容についてより精度を上げ、内容を高めるための利用者側に求められるものとしては会議の目的を計画にする事や事前の資料の準備、また次の予定の確認などなど。
 では、経営の可能性としてはどの様な利点が考えられるのか。場所を選ばないという面から営業エリアの拡大が期待できる。また、商談がオンラインでも構わないというムードは双方に浸透してきているという事も大きな利点。さらには業務の効率化。どこにいても業務をこなせるので、交通費の削減等繋がる。人の問題としては新しい人材の確保についても期待できる。酒井氏は全国いろんな地域に社員を雇用し、社内ワ―ケーションをしながら売上げを作る仕組みを目指すと言う。

 最後にコミュニケーションの本質、「伝わっています」とはどの段階を指すのかが共通認識として必要になる。①見た。目には入ったけど…②納得。腑に落ちたけど…のレベルではダメで③共感。心が動かされ、自らの解釈が加わっている。この段階まで相手に伝わらないとオンラインでのコミュニケーションは伝わったと言い切れないのではないか、との認識が必要となる。

 ちなみに私は例会の参加中に、ネット回線の不調により30分程度接続が出来なかった。この様なストレスも含めてリモートと付き合っていく必要が有ると痛感した。