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2020.10.06

「即実行 くずまは今も上昇中」福山支部S地区会8月例会

■報告者:(株)昭和工業所 葛間立人 氏

 今回の発表は、「即実行 くずまは今も上昇中」をテーマにグループ長の葛間立人氏が発表されました。
 葛間氏は昨年12月の例会で「やる気スイッチを探せ」をテーマに同友会の学びを生かした会社づくりについて発表され、今回はその後の様子も加えて発表されました。

 葛間氏は会社を拡大されていく中で、社員が定着せず、生産性にも影響が出る状況を悩まれていましたが、同友会のセミナーや例会での学びを即取り入れ実行されることで会社組織の改革を行い、経営理念を策定し、会社の方針を内外に周知されました。
 また、売り上げ構成のリスク分散を図られ、新規開拓により取引先数30倍、売り上げ5割増しと会社規模の拡大を成し遂げられました。
 ただ、業績の急拡大により、納期や品質の問題が発生し、新たな検査設備や製造設備を導入し、生産管理システムを取り入れて乗り切ろうとされます。こうした動きは、社内のまとめ役で工程管理を任せていたグループリーダーの裁量を狭めてしまい、会社方針と相容れなくなった結果、同調する社員と共に会社を去ってしまう事態が起こります。
 その穴を埋めるべく、葛間氏の一番の理解者である奥様が入社されて社内をまとめられ、辞めなかった社員は会社方針に理解を示し、また、新たに募集した社員は会社のHPにて経営理念を見て応募しており、面接でも会社方針を伝えていたため、違和感なく職場に即戦力として加わることができたそうです。また、社内では社員同士の勉強会を催す等、仲間意識を持たせるよう試みられています。
 今はコロナ禍にありますが、廃業した会社の部品製造を引き継いだり、新たにインターネット営業や岡山大学と共同研究を行うなど、今しかできない営業や人材育成を行い、コロナ禍が落ち着けばさらなる売上UPになるよう動かれ、この局面を乗り切ろうとされています。

 グループ討論では葛間氏がされている採用前に経営理念を伝え、会社の求める人材を採用していくことは、すぐにでも取り組める内容だと話がありました。社員を採用し会社に定着してもらうために、採用前からその人と向き合っていくことの大切さを学ぶことができました。
 「ピンチをチャンスに」の話もあり、今の情勢下において、いかに取り組んでいるか、様々な具体例が出ておりました。私にとってこの度の例会は学びの場となりました、皆様ありがとうございました。