佐伯地区会七月例会「嫁 vs コロナ」 用品名酒センター㈱(広島西支部)
新型コロナの影響で外出自粛の影響を受けた飲食業界。飲食店をお客様とする業界も大きな影響を受けています。
佐伯地区会7月例会では、会員の金持本舗こと用品名酒センター㈱の清水志野さんにこの間の「嫁」の奮闘をご報告いただきました。
「私の使命は、この100年以上続く老舗酒屋を子供の世代に残すため、金持酒を有名にすること」と言い切る志野さんは、社長の次男のお嫁さんで四人の子供の母親。京都から商売をする夫の家に嫁いで、年中無休の家業を手伝いながらお酒のことを勉強してこられたそうです。
飲食店への配達が売上の5割を占めるため、新型コロナによる休業要請で店の売上も激減。春先のイベントに向けて仕入れていた自社ブランドの「金持酒」も在庫の山に。
加えて、社長が入院。この大ピンチに、完全家族経営の自社で、「嫁の私だからできることがあるのでは?」と徹底的に自己分析を続け、クラウドファンディングに挑戦することを決意。夫と夫の兄に相談したところ、冷ややかな反応が返ってきたそうです。
「見てなさいよ!」と奮起し、出資を集めるための綿密な計画を立てます。自社だけでなく、地元のコイン通り商店街に活気を取り戻すきっかけにしようと、商店街の事務局に掛け合って商店街の共通商品券を印刷、自腹で買い取り。出資の返礼品は、金持酒と商店街の商品券をセットにしました。
「老舗酒屋と賑わいを失う商店街を救いたい!」という熱い思いを届けるべく、ブログなどで毎日のように発信すると共に、メディアにプレスリリースを送り、タイミングよく取り上げていただけるよう工夫。返礼品には、一人一人にラブレターのつもりで心を込めて手書きの手紙を書いたそうです。
すると、お礼状が届いたり、直接来店されお礼を言ってくださった出資者も! 「心が通う瞬間はアナログでした。キャッシュレス非対応型、よりそい型のプロジェクトでした」と笑う志野さん。
一人で走り始めたプロジェクトは、みんなが走り出し、予想外の達成率200%! 「考えて、頭の中で練り上げて、実際に行動を起こすことが大事だと思います」と報告をまとめられました。 この間の「嫁vsコロナ」の取り組みは、ブログからご覧いただけます。
追伸 金持酒はもちろん、ボジョレーヌーボーの予約も受付中とのこと。しっかり者の志野さんでした(笑)
→嫁の奮闘ブログ
→金持本舗HP