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2020.08.24

コロナ対応版勉強会(経営キホンの「キ」シリーズ)「 丸山博氏のコロナ対策講演を踏まえて」 ㈱デイ・ディライト  藤原克明 氏

 7月9日と16日に、広島エリア経営基礎講座コロナ対応版勉強会をZoomのみで開催し、計21名の方にご参加いただきました。
 昨年度から始まった「経営基礎講座」とは、「経営指針成文化と実践」を会員の皆さんに取り組んでいただくための入門講座です。
 今回は、7月3日に行った広島西支部例会での第一コンサルティング丸山博先生のコロナ対策講演の内容を、県経営労働副委員長である藤原氏にダイジェスト版で解説いただきました。以下、その要旨です。

■初動の差はコロナ前にあり

 コロナ禍でも、経営指針を中心に据えている企業は対応が早かったそうですが、その理由は3つあります。
 一つ目は、情勢に対応した計画を策定する習慣ができているためです。インプットとアウトプットを繰り返し、計画を立て直すことができます。
 二つ目は、ブレない軸(経営理念)があるからです。経営理念を考える中で、科学性・社会性・人間性を踏まえた自分の中の柱ができていたのです。
 三つめは、全社員がコミュニケーションをとる仕組みと習慣があったからです。コミュニケーションにより、真の危機感をもって方向を指し示し、不安を払拭する事ができていました。
 今後もコロナとの共存が長期間続き、新しい生活様式に合わせたビジネススタイルを創り出す必要があります。

■今すべきこと

 ポストコロナに向けて、まずは現実を受け入れて、変えてはいけないこと(不易)変えなくてはならないこと(流行)を分析して勝ち方を再定義し、計画化し、実行しましょう。
 また、感染防止グッズやテレワーク支援ビジネスなど、ポストコロナ産業を意識しましょう。
 さらに、経済モードと安全モードの両方に対応できる、デュアル経営に取り組みましょう。
 最後に、今こそ経営指針の見直しとリニューアルをしましょう。ぜひ、自社のポジショニングの再確認と再構築、経営理念の再定義などを行ってください。

■自社の緊急事態宣言

 私はここをチャンスと捉え、社内で非常事態宣言を出しました。それは納品の遅れによる玉突きを解消し、リセットしないと次のステップへ進めないという宣言で、残業をフル活用し、外注先にも手伝っていただきました。テレワークも導入しました。開発担当者には、週一で会社に来ていただいて、打ち合わせをしてます。コロナでないとできなかった事もあると思います。

■事業の再定義の仕方

 私は建築業界からプログラマーに憧れてIT業界に転職し、後に起業するに至りました。その思いが経営理念に反映されています。その思いに集った社員の思いがデイ・ディライトになっているというのが存在理由です。
 流行(変えた方が良い事)は、開発者都合のプライドを捨て、お客様への事業モデルを変化させ、自社商品を開発をすることを挙げています。
 もともとは請負開発でしたが、今年からBtoBのサービスを展開する大筋の戦略は変えず、よりスピードと品質の向上を目指したいと思っています。
 デジタルとアナログの融合が私の事業テーマでもあり、それをもとに自社事業を新しく定義し直しました。
 デイ・ディライトのビジョンは変わりませんでした。

■経営基礎講座にご参加を

 解説後は個人ワークとグループ討論を行いました。参加者全員の取り組んでいる姿が見えたり、疑問点をその場で気軽に質問して、それを皆が共有できるなど、新たな形での開催ができました。
 参加者からは、「経営指針の大切さが分かった」「二回勉強会を通して、何回もワークをする事で変化があり、新しい発見ができた。」等の声がありました。
 次回の経営基礎講座は、「まずはわが社の現状をつかもう!」というテーマで9月に行います。詳細はe.doyuでご確認ください。