ちょっとした話(1)ＢＣＰ対策用・移動式ギヤポンプ～ ㈱広島精機　代表取締役　　柳原邦典 氏（広島西支部）

　近年、予想を超えた災害により、社屋の浸水や事業中断など甚大な被害が出ています。そこで注目されているのが「ＢＣＰ（事業継続計画）」です。
　ＢＣＰとは、緊急事態において、企業が製品・サービスの供給責任を果たすための計画です。
　その対策として㈱広島精機では、タンク等からオイルを移送する「ＢＣＰ対策用・移動式ギヤポンプ」が作られました。
　昨年の豪雨災害で、とある熱処理工場が浸水し、油槽から大量の油が近隣に流出した事故を受け、災害が起きる前に速やかに安全な場所へ油を移動させる方法はないのかとの思いから誕生しました。
　コンパクトで軽量のため、場所を選ばず誰でも素早くポンプ場を設置できます。さらに移動式でありながら、高出力（一分間で最大２７０リットルの油を移送）を実現している事が特徴です。
　また、今までは外注していた石油類が入った油槽の定期メンテナンスを自社で行う事で、コスト削減だけでなく、防災訓練となり、ＢＣＰ発令時にも即座に対応が可能になります。
　ＢＣＰ対策として、検討してみられてはいかがでしょうか。