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2020.03.31

[わが社もメディアデビュー ~自社が取材される方法~」福山支部B地区会2月例会

報告者:(株)中国新聞広告社 増田泉子 氏

 中小企業にとって、重要にも関わらず苦手で後回しにされることの多い「広報活動」。今回の例会では企業の広報に深く精通し、ご自身も記者として取材活動を長く続けていらっしゃる中国新聞広告社福山支社の増田泉子さんをお迎えし、発信することの意義について深く学びました。

 増田さんは、広報及びそれに付随する発信に向き合う姿勢として、ただの宣伝ではなく「経営戦略の一つ」として捉えるべきとお話されました。広報に注力することによって、製品やサービスが広く知られるだけでなく、人手不足の解消、従業員・従業員家族のモチベーションアップ、地域・業界での存在感向上、異業種との連携を例にあげ、やらない理由が見当たらないと強く必要性を説いてくださいました。
 そして具体的な発信の方法としてまず、各企業が自身の会社、製品、人材といった魅力を正しく客観的に把握する仕組み作りと努力を粘り強く行うことを強調されました。
 そのうえでその発信をどうすればメディアに取材してもらえるのかの例としてプレスリリースの活用紹介がありました。さらに取り上げてもらいやすくするテクニックとして、業界や地域ではじめて、唯一、最も古い、誰かに話したくなるストーリーがあるといった内容を盛り込むこととアドバイスもありました。
 他にも30万円の予算があればどういった広告がだせるのか、具体的な例を提示していただいたり、ケーススタディとして予めメンバーが作成したプレスリリースの内容について増田さんがフィードバックをする試みも実施されました。フィードバックは記者ならではの視点で、細かな文章の訂正、過不足の情報について的確な指摘もあり、増田さんにしかできない発信が随所に見られました。

 上述の内容を踏まえたグループ討論では、「発信し(て)ますか?/発信しなくて大丈夫ですか?」をテーマに各企業毎の発信状況や発信方法について議論を交わしました。討論後のグループ発表でも発信に対して回避すべきといったネガティブな物は一切なく、各々の会社経営へのこの学びを通じた活用意欲を強く感じました。
 私も今回の例会を通じて、従来は広報とはただの商品やサービスのPRでしか用いないと認識があったため新しい学びの機会となりました。しかしながら小手先のテクニックは通じないとお話をお伺いして実感もしました。発信するには発信する内容が必要であり、それをどう紡いでいくのか。広報活動の奥の深さを感じざるを得ない例会でした。