「大好きな会社を良くしたい~惠木智士の姿勢の確立」 福山支部青年部会2月例会
報告者:(株)惠木製作所 惠木智士 氏
2月の青年部例会は昨年度入会された(株)惠木製作所 惠木氏の体験報告でした。
惠木製作所は創業70年、シートメタルや精密板金の加工と産業用機械の設計製作を行っており、惠木氏は主に設計業務を担当する常務取締役です。
現在の2代目社長は伯父、従兄が専務取締役という環境の中で、今の会社の課題に気づいていながらもあまり経営に関与しきれていなかった惠木氏でしたが、同友会入会をきっかけに変わり始めます。
何かを変えるにはまず自分が変わらなければならないと、自分の思いを明確にするために経営指針書を作成しました。そして自身の理想とする会社像と現状を比較して、今の自分の立場でやらなければならないことを考え実践していきました。
社長や過去の出来事がきっかけで関わり合いが少なくなっていた専務とも、大好きな会社をもっと良くしたいという思いを伝えるため積極的にコミュニケーションをとり、少しずつ考えを共有するための仕組みも出来上がりました。まだまだ課題は山積みながらも経営者としての第一歩を踏み出した惠木氏の熱い思いがこもった報告でした。
討論では「自分の立場(役割)分かっていますか?」をテーマに意見を出し合いました。そもそも自分の思っている自分の役割と求められている役割は合っているのか。どうやったら伝えたい内容をきちんと相手に理解してもらえるのか、そして自分が理解できるのか。役割から逃げ出したくなる時、どうやって自分を奮い立たせているか等、様々な意見交換が行われました。
2月例会はオブザーバー参加も多く、例会を受けて3名の方が青年部会入会となりました。目の前の仕事に追われて本来の役割を疎かにしてしまうことも多いですが、色んな人に出会うことで危機感を持ち、やらざるを得ない気になるような環境に身を置くことが、自身の経営者としての姿勢を確立する近道だということを感じた例会でした