「SDGsって最近よく聞くんじゃけどよう分からん3つのこと!」三原支部10月例会
講師:広島県環境保全アドバイザー 安藤志保 氏
「SDGs」とは、2015年9月の国連サミットで採択された、国連加盟193ヶ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」、略してSDGs(エス・ディー・ジーズ)と言います。そこで10月例会は「SDGs」をテーマに、①そもそもなんなん?②やったら何かえ~ことあるん?③で、何せぇ言うん?の3つの疑問について広島県環境保全アドバイザーでもある安藤志保氏からお話をしていただきました。
今、世界では年間に540万人の子供が栄養失調などで亡くなり、6300万人の子供たちが学校にも通えない状況にある。また、安全な水が必要な時に家で利用できない人が22億人もおり、その他にも世界各地で起こる紛争や災害の発生、プラスチックごみの問題、海洋資源の乱獲、温暖化による気象変動など様々な問題を抱えており、こうした社会の課題を「SDGs」を通じて知り、持続可能な世界を築くためには何をしたらいいか考える必要があります。
具体的には2030年までの達成をめざすために17の目標が定められ、国際機関、政府、企業、学術機関、市民社会、子どもも含めたすべての人が、それぞれの立場から目標達成のために行動することが求められているとのことです。
「自社において「SDGs」に取り組むとしたら何に取り組みますか?」をテーマとして討論に入りましたが、どのグループも「SDGs」を理解することに四苦八苦されていたようです。従って、自社で何に取り組むかを具体的に示された企業はありませんでした。どの企業も必要性は感じておられても具体的にどの目標を掲げて行動すればよいか考えあぐねておられる様子でした。
近年、日本各地で気候温暖化によって豪雨災害が頻発しています。こうした現状を目のあたりにすると私達一人ひとりが温暖化への取り組みを真剣に考えて行かなければならないのではないかと考えるようになりました。これも一つの「SDGs」の取り組みではないかと思った次第です。大手企業のユニチャームは使い捨て紙おむつが当たり前のように普及した弊害として各自治体でのごみの焼却予算が増加していることを問題視し、リサイクルできる紙おむつを開発したそうです。これからは、私達企業も積極的に持続可能な社会を実現するために努力する必要があるのではないでしょうか。今回の例会で考えさせられたところです。