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2019.11.29

「企業が抱える使用者責任」福山支部F地区会10月例会

講師:堂前・瀧嶋法律事務所 堂前圭佑 氏

 F地区会の10月例会テーマは「企業が抱える使用者責任について」でした。
 『出張帰途に自家用車を使用して事故を起こした場合』、『職場環境保全配慮義務(セクハラ・パワハラ)』といった事例をもとに、発生時の適切な対処、未然に発生を防ぐ仕組み作りについて、グループ毎に発表。その後、堂前・瀧嶋法律事務所の弁護士、堂前圭佑氏に判例の解説をしていただきました。
 解説のポイントとして、法廷の場で判断されるのは、既成事実の中に「企業側にプラスの要素があるか?」という事。

 2つの事例について共通して「社内規則」が有効化されているか? 社風や惰性で明確化されていない仕組みがないか?という2点であり、自身の企業ではどの様に社内規定を扱っているか、仕組み作りを行っているかなどの意見交換を行いました。
 特に昨今目にする所謂「ハラスメント」関連に関しては、大手企業が社内に設置する相談窓口などは、中小企業にはハードルが高いが、それに替わる「職場環境・社風の改善」も重要ではないかという使用者責任についての命題とも基礎ともいえる声もあり、改めて「企業と人」について考えると共に、自社を見つめ直す、非常に意義ある時間でした。