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2019.11.21

女性としての生き方を考える ~人生・仕事にどう向き合うか~広島エリア 女性キャリアアップセミナー第4講

報告者:㈱アイ・エム・シー ユナイテッド  専務取締役 今津 好 氏

■生い立ち

 私は千葉県松戸市出身、3人姉妹の真ん中として生まれました。小学校の頃は、親の仕事の都合で転校を3度経験しました。このおかげで、新しい環境で友達をつくるには自分から勇気を出して声をかけていくしかないことを学びました。
 中学時代は名古屋に住んでいました。バレー部に入部して3年間頑張りました。強豪校でもあり、練習は本当に厳しくて何度もやめようと思いました。この時感じたことは、やめたいと思っても、まず3年間は続けてみること。続けていくことで状況も変わり、見えてくるものもあり、周囲も助けてくれるということでした。
 高校1年の夏、広島に転校しました。中学の友達と離れ離れになったことがショックで、荒れていた時期でした。親の勧めで卒業後は美容専門学校へ行きましたが半年で辞めてしまいました。自分自身の甘さで親にも迷惑をかけてしまい、人生唯一の後悔です。この時、真面目に生きて行こうと決意しました。  

■結婚・出産を機に

 24歳の時に、当時中古車販売の営業だった夫と知り合い、結婚しました。1年半後に妊娠、出産。これを機に4年半勤めていた医療事務の仕事をやめ、専業主婦になりました。夫は家業を継ぐために販売会社を辞め、やがて個人から法人になりました。会社の帳簿は義母がつけていたのですが、法人化をきっかけに私が担当することになりました。育児で家にいてもできるからという軽い気持ちでした。  

■3つの転機

 2009年、同業者をM&Aで吸収合併した時のことです。一気に会社の規模が大きくなって喜んだのもつかの間、リーマンショックと重なり、一気に受注が減り、開店休業状態が数か月続きました。社員さんとの関係もギクシャクしだし、毎月誰かが辞めるということが続きました。
 2014年4月に入社した社員さんのおかげで、私の仕事に対する考え方が変わりました。どんな困難にもめげず、妥協せずに信念を持って仕事をする姿に衝撃を受けました。そして、すべて計画のもとに行動していく重要性を気づかせてくれたのです。
 ここから私は自分の中で苦手な先送りしたことに徹底的に取り組みました。苦手だったエクセル、就業規則の見直し等。「いつかやればいい」と思っていたことにトコトン向き合いました。分からないことは一つひとつ徹底的に調べ、帰りが遅くなることも増え、料理もままならないことがありました。そんな時は夫が準備してくれることが救いでした。これから共働きが主流となりますが、家族の協力は絶対必要です。苦しい時は「協力お願いします」と言っていいんです。協力してくれたら「ありがとう」を伝えましょう。  
 2013年4月に初めて新卒を1名採用しました。社員の笑顔と真っすぐな目を見て、彼の将来の為にも会社をもっと良くしなければと、採用する側の責任と重圧を感じ、覚悟を決めました。  

■仕事の意味とは何?

 仕事は充実させるには楽しくなければ続きません。楽しくするための私の方法を紹介します。夢中になって仕事に取り組むこと。目の前の仕事に夢中になれれば、スキルや能力も上がります。できる仕事が増えてきます。どんなことでも仕事は自分一人ではやっていけません。職場や取引先の人と良好な人間関係を築くことも大事です。周りの人との関係が良好だと仕事も楽しくなります。
 また「具体的な目標を紙に書く」ということです。どんな小さなことでもいいんです。
 社会を広く知り、自分を幅広く成長させてくれるのが「仕事」だと思います。皆さんも、自分の仕事の意味を改めて見つめ直してみてはいかがでしょうか。