第20回障害者問題全国交流会in滋賀~ 人が輝くから企業が輝く、地域が輝く! 2019.10.17~18
秋の琵琶湖を目の前に、滋賀県大津市で第20回障害者問題全国交流会(障全交)が開催され、全国から504名が、うち広島からは16名が参加しました。障全交は2017年に福山市で行って以来、2年振りの開催です。滋賀は第1回目の障全交が開かれた場所で、20回の節目の年に再度滋賀での開催となりました。
第3分科会では、愛知同友会の真和建装㈱ 会長の杉浦氏と㈱浅井製作所 社長の浅井氏が自社の実践事例と愛知同友会の取組みを報告。杉浦会長からは「自社にはそれまで一言も言葉を発しなかった社員が、入社して話すようになった。彼が話すようになったのは、誰も自分を特別扱いせず、この会社なら話しても安心だと思ったからではないか」「障害に関係なく、経営者が社員と共に育つことを覚悟して接すれば、優しい社員が育つ。「教育」から「共育」の社風に変わることができた」と報告がありました。
2日目は戦後間もない時代に滋賀で知的障害児の受入れ施設「近江学園」を開所した、糸賀一雄氏のVTRを鑑賞。糸賀氏の「この子らを世の光に」という言葉は、障害がある子どもたちに光を当てるのではなく、そもそも一人ひとりが光り輝く存在であり、障害に関係なく共に生きる社会でありたい、との思いを表しています。糸賀氏の描いた未来に私たちは近づけているのか、そんな投げかけを感じる時間でした。
同友会の障害者問題委員会の「障害」とは、障害を持つ人が社会で活躍できないのであれば、それは社会に問題があり、経営を通じてその問題を解決していこうという意味が込められています。
障害者問題の取組みは、雇用だけではありません。仕事を発注する、特別支援学校の職場体験を受け入れるなど、自社でできることから始めることが、同友会運動の第一歩です。
次回は2021年に埼玉で開催されます。広島からも大勢で参加しましょう!