「すきこそものの上手なれ 私が中古車業界を愛したわけ」福山支部F地区8月例会
報告者:DF オートトレーディング 代表 日名新治郎 氏
F地区の8月例会では、「すきこそものの上手なれ」~私が中古車業界を愛した訳~というテーマで、DFオートトレーディング代表の日名真治郎氏が発表されました。例会聴講者は、38名で、続けて行われた懇親会でも積極的にビジネスに関しての話題が飛び交う、今回の例会目的であった経営のにおいのする例会となりました。
日名氏は、車のシートの臭いを嗅げばどのメーカーか分かるほどの無類の車好き。そんな同氏がどのような経緯で、好きな事を仕事にしているのかを赤裸々に語られました。発表の中で、車の値段に関してのクイズやアメリカに行って刺激を受けたり発見したことなど、参加者も目から鱗の情報も飛び出し同氏の車に対する知識の深さ、情熱を感じることができました。あっという間に時間が過ぎ、多くの新しい情報も持ち帰る事が出来た例会となりました。
日名氏は高校生の頃、父親の会社倒産により、当初ぼんやりと考えていた大学進学の方向性が大きく変わることとなり、高校卒業後、就職をする道を歩むこととなります。自動車ディーラーでの営業や、ロッカー販売の営業、アルバイト、トレーダーとして株式投資など東京・神戸など転々と様々な仕事を経験しますが、どの仕事も長続きしません。最後の仕事で出会った、中古車販売業での上司との出会いとSOHOへのあこがれから独立開業への道を歩むこととなります。
順風満帆にいっている現在ですが、トレードでの失敗やリーマンショックでのさばききれない不良在庫を抱えたこともあり、辞めようと考えた事もあるようです。そんな時に救われたのは同氏が大好きな1台の車でした。車を愛し、車に愛される日名氏。それは、好きな事に溢れんばかりの情熱を傾け続ける同氏だからこそ、出来ることなのだと発表を聞いて改めて痛感しました。
好きな事を仕事にすると嫌いになるなど、世間では良く耳にしますが、同氏からはそんな事は全く感じませんでした。それは、排気音でお酒を飲めるほどの車への愛情と、何より人との繋がりを大切にし壁を壁と感じず突き進んでいく、フロンティア精神の持ち主だからだとヒシヒシと感じ、大変羨ましくも感じました。
同氏が大切にされている事は、単なる車の売買だけではなく「楽しいカーライフの提案」です。免許返納やUber、世界の車事情、コネクティッドカーなど車に関わることは何でも関り、楽しいカ―ライフ実現のために異業種とも積極的にコラボし、提案をしてきたいと今後の展望も語られました。そして、経営に於いて大切にされていることは「横の繋がりを大切にすること」です。商売上のものの繋がりだけではなく、人と人との繋がりをとても大切にされておられ、今後の展望に向けても積極的に異業種とのコラボや、同業他社とのコラボへもチャレンジしていかれています。
討論ではそんな同氏の発表を受け、各社が抱える問題点や展望にフォーカスし同友会の中での異業種コラボや、会社間の繋がりを議論しました。いくつか新たしいヒントや発見も生まれ、大変有意義な例会となりました。