特別支援学校の先生方の 企業訪問バスツアーを開催 ~今年度も県内六校で実施
「特別支援学校の先生方の企業訪問バスツアー」が、昨年度に引き続き、今年度も県内六校の特別支援学校で開催しました。参加した先生の合計は、174名、当日参加した会員を合わせると総勢222名が参加しました。
このバスツアーの目的は、日頃、社会との関わりが持ちづらい特別支援学校の先生方に地域の中小企業(身近な仕事)を知っていただき、日々の教育活動に役立てていただくこと。また、会員が訪問を受け入れたり、このバスツアーに関わることで、特別支援学校を知り、障害者の抱える問題に関心をもつきっかけにすること。つまり、日頃、なかなか交わることのない、特別支援学校の先生と中小企業経営者がお互いに知り合うことが目的です。
8月1日に開催された福山北特別支援学校のバスツアーでは、この学校を卒業し、㈱ププレひまわりで働く槙峠さん(入社8年目)が、自分の仕事の紹介ややりがいや悩みについて発表しました。自分の担当は、商品の補充や前出し、お店の清掃。とくに清掃については、ププレひまわり全店舗の中で、自分のお店を一番きれいにすることが目標。そのために、自分の給料で、新しい掃除道具や効果の見込まれそうな洗剤を買って研究している。その成果で、床の汚れが落ちきれいなってとても嬉しかった。今後は発注業務を任せてもらえるように頑張っていきたい、といきいきと語りました。
引率の社員さんが、自分のお金で研究していたことを知り、慌てる場面では、会場が笑いに包まれましたが、主体的に働き、自ら成長しながら仕事にやりがいを感じている槙峠さんの姿に、先生方は驚くとともに、とてもうれしく勇気がもらえたようです。
参加された先生からは、「卒業生が働いているところを実際に見ることで、学校でどのような力をつけ、支援していけば良いのかを知ることができた。卒業後、地域で生徒が働きやすく、生活しやすくしていくために、このような企画があることはいいなと思いました。教師自身が学校外のことももっと知っていく必要があると思いました。」など、感想が寄せられました。
また、校区内や生徒が勤務可能なエリアでの見学希望や、見学だけではなく、先生と会員経営者でもっと自由な意見交換がしたいなど、来年度への宿題をいただいています。 バスツアーの目的を踏まえ、より多くの卒業生が、地域でいきいきと活躍できるように、来年度もこのバスツアー継続していきましょう。