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2019.10.02

「社員を幸福にするための生産性」福山支部S地区会8月例会

講師:岡田章宏公認会計士事務所 岡田章宏 氏

 S地区8月例会では「社員を幸福にするための生産性」をテーマに公認会計士である、岡田氏に税理士業務の変化や、社員さんとのコミュニケーションなどに対し、改善するヒントになればと、岡田氏が感じる時代の変化による業務の現状などを発表していただきました。


 生産性を向上させるには、数字だけを見れば10を11にすれば生産性は向上しています。が、生産量を増加した分、作業時間も比例し増加すれば、人件費、作業負担が増え品質の低下などリスクが増える可能性があり、また、生産性を上げても物自体が売れなければ会社自体の儲けは増加せず不満が増えることに繋がり、社員を幸福にするための生産性にはならない。企業全体で利益の増加に繋がって初めて生産性が向上したと言えるのです。


 また、税理士業界では、IT、AIの発達により従来の手作業による会計ソフトへの入力が自動的に処理され実用化し、スピード、正確さも人手によるものとは比較にならず、さらに、後継者不足による廃業が深刻化し従来のビジネスモデルが成り立たなくなっている。そこで、いかに効率よく儲けるか、その方法の一つとして、AIなどを積極的に導入し、機械で出来る可能な時間は活用し、業務時間を減らすことです。顧客が使用している管理ソフトのデータをAIなどに読み込ませ、入力時間の短縮、科目や金額の入力ミスを取り除き、業務時間を削減でき、今まで以上に付加価値の高い業務に注力することも可能なり、預金取引、口座数が多い顧客業務の効率を大幅に上げられました。
 しかし、業務の自動化をすることにより、入力を行っていた社員の仕事を奪う不安があります。そこで、企業全体で業務の見直し等を行い、生産性を高め社員自身が業務の変化に対しプラスであると実感させなければ、本当の意味の生産性は上がりません。
 今回の例会で、業務のデジタル化を進めても、社員との溝を深める不安があり、デジタル化を進めても、経営の根本でもあるコミュニケーションの大事さ、常に時代にあった改善策を考え現状に満足しない事が、社員を幸福にするための生産性に繋がると感じました。