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2019.07.22

第22回女性経営者全国交流会inひろしま 認めあい、高めあい、生かしあう関係づくりの実践を!

 6月13日~14日で、女性経営者全国交流会(以下、女全交)がリーガロイヤルホテル広島、ホテルメルパルク広島の2会場で開催されました。
 全国45同友会と来賓・講師を含めた727名が広島に集結し、メインテーマ「認めあい、高めあい、生かしあう関係づくり」の経営実践を学びあいました。

分科会と懇親会

 1日目は7つの分科会から始まり、報告者の実践報告とグループ討論から学びを深めました。
 分科会終了後の懇親会は、弦楽四重奏団の生演奏が流れる会場に参加者を迎えて、女全交初となる着席形式で行われました。広島の食材を使い厳選されたコース料理が並び、心に残る最高のおもてなしをと各テーブルでは広島会員がホスト役となり、会話が弾む懇親会となりました。
ステージ上では、昨年の広島豪雨災害の被災地から呉氏(呉市)、やっさだるまん(三原市)、ふでりん(熊野町)のゆるキャラが登場。全国からいただいた温かい支援のお礼に、呉氏らによる軽快なダンスパフォーマンスで会場を盛り上げました。

全体会 記念講演

 2日目の全体会では、開催地・主催者代表の挨拶、内閣府男女共同参画局より祝辞と分科会座長による分科会報告がありました。
 続く記念講演では、同友会理念を礎に、人・企業・地域をつなぎ、未来をつなぐ~地域と共に歩んだ「工房おのみち帆布」20年の物語 と題し、(特非)工房おのみち帆布から木織会長、島田理事、岡田理事の三氏による報告がありました。
 冒頭、潮の香りを感じる尾道の穏やかな港と帆布製造風景の映像が流れ、会場全体が尾道の地にいざなわれたところで、斜陽の地場産業だった帆布再生の歴史から現在の同社の活動までを木織氏が報告。あたたかな語り口調で、時おり会場の笑いを誘いました。
 続いて島田氏から同社の教育への関わり、岡田氏からこれからのローカルからグローバルへの新しいものづくりの展開が過去・現在、未来のリレー方式で報告されました。

オプショナルツアー

◆ひろしま平和の祈りコース  お昼から降り出した雨の中、平和記念公園内と今春リニューアルオープンした平和記念資料館をボランティアガイドによる解説で巡りました。
 その後、資料館の会議室に場所を移して、広島同友会相談役の川野登美子氏による被爆体験が語られました。  

◆尾道浪漫街道コース  尾道までバスで移動し、二グループに分かれて千光寺、文学のこみちを散策しました。尾道商店街では会員の店舗を巡り、工房おのみち帆布を視察。記念講演ではできなかった木織氏への質問が始まり、学びのお土産がついたお得なツアーとなりました。

記念品カレンダー  ひろしマルシェ

 女性部の歴史の中で紡がれた珠玉の名言を拾い集めたカレンダーが参加者に記念品として配布されました。
 物産展では女性部会員が自信をもって選りすぐった広島の絶品グルメとべっぴんアイテムが販売されました。

参加者の感想・学んだこと

◆第1分科会(愛知) 次世代に輝く女性経営者のあり方 ・地域との関わり方、何があっても「受け止める」姿勢、女性として母としての役割を率先してされていることに感銘を受けました。これからの自分自身の考え方を大きく変えてくれるようなすばらしい分科会でした。

◆第2分科会(岡山) 溶接もできない私が鈑金製造業の社長に●?!● ・事業承継は経営者であれば誰もが抱える課題です。社長だけが承継するのではなく、社員も古参社員から若い社員へ、会社全体を含めての承継こそが円滑な事業承継となると感じました。自社もそろそろ…です。  

◆第3分科会(北海道) 経営理念に込めた想い ・経営理念の浸透=まずは自分に落とし込むこと。経営理念はどんな段階、どんな会社、どんな規模でも必要。「仕事を通じて人は必ず成長できる、変われる」  

◆第4分科会(京都) 失敗をバネに成長する従業員との強い絆 ・多様な働き方を会社で行うには、経営者の多様性への理解=柔軟性につきるなと思いました。向き合い方も相手に合わせたやり方もありである。  

◆第5分科会(新潟) お客様に寄り添い、デザイン力で地域と共に未来を育む ・自分のことが実は一番見えていないということ。社員をわかっているつもりという思い込み。経営は自分の器だなと。人間関係の大切さも痛感しました。  

◆第6分科会(広島) わたしたちはここ(尾道)で生きていく ・地域づくり(活性化)には手に届くところにリーダーがいることが大切。地域=外部経営環境、自社が存在する場所、縁をつむぐ場所。人を生かす経営の実践の場が地域なのではないか。人づくり、自社づくり、地域づくりに取り組みます。

◆第7分科会(兵庫) 輝く女性経営者が共に育つ環境づくり ・女性部会の役割や活動内容は時代の移り変わりとともに変化はしていくが、その目的である「女性経営者がひとしく学べる場を提供し、弱者・少数派の意見も拾い上げ多様性を認め合い人間尊重の経営を学ぶ」ことは変わらず受け継がれていく。

実行委員長お礼のあいさつ

 第22回女性経営者全国交流会inひろしまにご参加、激励、ご支援いただきました広島県各支部の会員、事務局、関わってくださったすべての皆様に、心からお礼を申し上げます。
 参加者数727名、過去最大の45同友会、男性会員比率42.8%は歴代2位の記録。女性会員10名増強という上期の大きな目標も達成いたしました。
 私達も大会を通して、広島同友会の絆の強さを改めて感じ、「開催してよかった」「開催できてよかった」と心より思っています。全国大会初参加の会員は、質の高い学びを体験。今後の広島同友会の発展の一助を担っていくことを確信しています。  記憶に残る二日間でした。しかし女性部会活動は続きます。これからもよろしくお願いいたします。
実行委員長  村井 由香