息長く、垣根を低くしよう! ~ 高校の先生方の企業見学、懇談会 ~
尾道支部では今年の5月、「高校の先生方の企業見学会&経営者との懇談会」が開催されました。支部としては初めての取り組みです。
福山支部では、昨年5月に初めて「福山商業高校・福山工業高校の先生方のバスツアー&懇談会」が開催され、今年も継続されています。
東広島支部では、2015年10月に「高校の先生方と経営者との懇談会」が開催され、その翌年から企業見学も加わり、現在に至っています。
呉支部では、1990年に「高校の先生方と経営者との懇談会」がスタート、1995年から「高校の先生方の企業見学」が加わり、毎年継続して現在に至っています。
最近になって高校の先生方の企業見学と懇談会が広がってきたのは、求人難を背景として、「人材を採用したい」「若い人を採用したい」という会員企業の高い求人意欲があるからだと思われます。
ここで30年近くにわたって高校の先生方と経営者との懇談会を続けてきた呉支部の取り組みから教訓を見出してみたいと思います。
地元の若者の人生を支援する ~ 景気のいい時も悪い時も共通のテーマに向かって ~
呉で「懇談会」が始まったのはバブル終盤の景気のいい時で、なんとか新卒を採用したいという強い思いから、共同求人活動を立ち上げ、同時に「懇談会」を開始しました。その後、バブル経済が崩壊し、景気が悪くなり、採用がしやすくなると共に企業側の求人意欲が急速に低下し、「懇談会」のあり方の見直しが迫られるようになりました。
景気の山谷に応じて企業の求人意欲は上がったり下がったりします。そういう中で共同求人活動を維持発展させようと試行錯誤した結果、呉支部では、人を採る・採らないということだけでなく、地元の若い人の人生を支援する、地域に若い人を残すという、景気の良し悪しに関わらず先生方と共有できる視点で「懇談会」を行うようになりました。これが呉支部で高校の先生方との関係づくりが長く続き、呉市との共催で「高校生と保護者のための企業ガイダンス」を開催するに至った秘訣だと思われます。