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2019.05.29

「経営者を叱る~学んで実践し続けてこそ~」東広島支部決起大会 会員数一四〇名へ!~遮二無二突き進もう~

報告者:㈱エステム 名誉会長  鋤柄 修 氏 (中同協相談役幹事 前会長)

●同友会との出会い

 私は1980年に愛知中小企業家同友会に入会しました。入会のきっかけは当時、会社で労働組合ができて悩んでいたところ、地元愛知の中日新聞で愛知中小企業家同友会が経営指針の成文化運動を行っていることを知り、「これだ!」と思い入会しました。ここから私の人生は大きく変わり始めました。

 ●年間220日

 私が愛知同友会の代表理事をしているときに、愛知同友会が会員3000名達成するまで私は代表理事を下りないと発言しました。しかし、三〇〇〇名達成する前に中同協の幹事長をすることになりました。そうすると愛知同友会の仲間に「鋤柄が逃げた」と言われ、中同協の幹事長と愛知同友会の代表理事を三年間兼務することになりました。気が付くと年間220日同友会に参加していました。そうこうしているうちにドクターストップがかかり、代表理事を下りましたが、私の次の世代の仲間が私の意志を受け継いで会員三〇〇〇名を成し遂げてくれました。大法螺を吹いても覚えている次世代がやってくれるものです。

●同友会は経営者の道場

 同友会でよくゴルフをしましたが、ドタキャンや遅刻をする人がいます。この人達の二人に一人は倒産します。当然のことですが、経営者は約束を守り、人に迷惑をかけてはいけません。同友会を通じて経営者としての姿勢を正していくことが重要です。

●会社が変わる!?

 定期採用で入った社員が半分を占めるようになると必ず会社は変わります。社員が変えてくれます。社員をいれて社員から見られる、同友会に出て色々な仲間からチェックを受ける。そのような場に自分を置かなければ変われません。

●社員教育は経営者の仕事

 経営者は会社を発展させると共に社員も成長させなければなりません。私は社員に対して「翼を鍛えろ、自分で飛べるようになれ」と言っています。飛べるようになれば本当に上場企業などに飛んで行ってしまいます。ですが、飛んで行った社員は自社ではないですが、別の場所に着地し、働いて社会貢献をしています。 

●経営者を叱る

 同友会の仲間から「昔、鋤柄さんに一生忘れられない事を言われた」と聞くことがあります。それは、私が同友会の仲間に対してわざと頭にくるように意見を述べることがあるからです。しかし、その同友会の仲間が「言われっぱなしでたまるか」と努力して「今日のこん畜生は一〇年後のありがとう」となるように心がけています。

●経営者の資質「KDDI」

 経営者の資質は「KDDI」で決まります。まず、「K」は、「感性(経営感覚)」です。数値化はできないが、感覚的にわかるようにしなければなりません。次に、「D」は、「努力」です。ライバルを見つけて互いに磨き合う努力が必要です。ライバルと同じことをするだけでは成長しません。基本的な考え方を押さえて自分の会社に合うようにすることが大切です。二つ目の「D」は、「度胸(決断力)」です。データを見て判断することは簡単ですが、世の中を先読みして手を打つ決断は度胸が必要です。最後に、「I」は、「インテリジェンス」です。経営の知識を深め、経営計画を書けるようにし、自分の会社の総資本を把握して利益を出し自己資本を増やすことが重要です。

●自社の将来を考える

 中小企業の生きる道は、地域になくてはならない会社になることです。そのために、社長の仕事として、今の世の中はどうなっているか、会社の将来はどうなるか、などをじっくり考える時間を作ることが大切です。毎日、半日の間、一人で部屋にこもって考えてみて下さい。