「福山学⑨「福山ネウボラ〜妊娠、出産、子育てに関する切れ目のない支援〜」 福山支部地域内連携推進委員会
福山市について幅広く理解を深める目的でスタートした福山学ですが、第9講は福山市からネウボラ推進課の藤井課長をお迎えし、福山市の「子育て」について学びました。
ネウボラはフィンランドが発祥で、貧困や衛生環境の悪さで命を落とす乳幼児を一人でも減らそうと、医師や保健師が中心となって始めたものです。妊娠期から就学前にかけての子どもと家族を支える公営の施設で、既に100年の歴史があります。
福山ネウボラは、このフィンランドの取り組みをモデルにしたもので、妊娠期から学童期までの子どもを持つ家庭を対象に妊娠・出産・育児に関して切れ目のない支援を行えるよう、医療・保健・福祉の相談支援体制を再構築して、子育ての相談窓口をワンスストップ化し、更には福山独自の子育てアプリの提供や、県・ハローワークと連携して女性の就労や再就職も支援するより充実したものとなっています。
ふくやま未来づくりビジョンに謳う5つの挑戦の一つ『希望の子育て、安心の医療・福祉とまちの活力の創出』を達成するための大きな取り組みです。
報告後の参加者全員での意見交換で、病児保育をもう少し充実して欲しいという発言をしたところ、そこは行政に頼るのではなく、病中の子どもを安心して看護できる雇用環境を構築することこそ我々経営者の責任だとご指摘をいただき、大きな気づきをいただきました。
福山市の環境や行政の取り組みを受けて、自分たちは自社でどのような取り組みをしていくのかを考えることこそ、福山学全体を通しての学びなんですね。
会場がRim福山スカイホールという大箱のため、寂しさ感が強調されたのもあるのですが、外部講師を招く支部全体の行事としては参加者が非常に少なかったのが残念です。