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2018.12.03

新支部長紹介~名実ともに「良い会社」になる尾道支部をめざして

尾道支部長  初山誠克 氏(㈲ユニリース広島 代表取締役)

■生まれ育った川崎から尾道へ

 2000年に川崎市から尾道へやってきました。当時付き合っていた妻が尾道出身で、結婚したら家業のクリーニング屋を手伝って欲しいと言われたのがきっかけです。
 川崎では友人と共同で飲食店をやっていましたが、ちょうどその頃、方針の違いで行き詰まっていたこともあり、結婚し尾道へ行くことにしました。

■新規事業へ挑戦するも

 入社した頃のクリーニング業界は、市場が縮小し、実際に我が社も非常に厳しい状況でした。クリーニング屋として展望が持てない中で、売上の一割をしめていたユニフォームのリース・レンタル事業ならば活路が見いだせるのではないかと、こちら一本でいこうと決断しました。義父である先代社長を一年かけて説得し、クリーニング事業は辞め、レンタル・リース一本に㈲ユニリース広島を立ち上げ私が社長となりました。
 市場の大きな広島市内で大手病院やホテルなど営業に駆け回りました。しかし、一向に仕事は取れず、さらに厳しい状況に陥りました。

■同友会での出会いと学びで

 「ユニリース広島は、あと二年で潰れます」何も分からず連れて行かれた全県青年部一泊例会の講師、ランチェスター経営の竹田先生からみんなの前で指摘されました。しかし、この例会で竹田先生に会えたこと、そして縁を取り持ってくれた㈱PAC 錫木社長がその後も相談に乗ってくれたことで、今の我が社があると言っても過言ではありません。
 当時の税理士から指導された決算で赤字にすることが間違いであること、経営数字をしっかり理解し判断し戦略を立てることなど、同友会で様々な人との出逢い、学んだおかげで、創業4年目から現在まで、黒字経営を続けることができています。

■無二の親友を得る

 尾道支部の会員に、まったく自分と同じ境遇の人がいます。㈱ロイヤルインテリア 小圷さんです。私の一年後に、福島県から尾道に来て、社長の娘さんと結婚し、後継ぎとなりました。先代同士が家族ぐるみのつきあいをしていたこと、境遇が同じだったこともあり、すぐに飲み仲間になりました。もちろん、会員として青年部を共にしました。愚痴を聞いてもらったり、相談したり、「下請けから元請けへ」という目標を着実に成し遂げていく彼の姿に、刺激され励まされています。かけがえのない親友を得ました。

■量も質も上げていきたい

 いつか支部長も回ってくるかなと思っていましたが、予想より早く声が掛かりました。今、わが社があるのは同友会のお陰です。少し早いですが恩返ししていきたいと思いお引き受けしました。
 支部長として取り組んでいきたいことは、「数は力だ」と思っていますので、会員増強に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 もう一つは質の向上です。今、尾道支部の有志で「寺子屋」という小グループを作っています。きっかけは、なかなか黒字に転換できない若い会員から相談を受けたことです。当時、自分自身も経営数字を読み切れなかったので、先輩に相談しました。「今なら上手くたためるから」という答えでしたが本人は辞めないと。そこで、毎月、数字を確認しながら課題を明確にし、解決法を考え実行することになりました。彼は見事経営を立て直し、利益の出る黒字経営に転換し、同友会でも活躍しています。
 それがきっかけとなって、自社の数字を持ち寄り、毎月勉強会を続けています。理念も大事ですが、実際に足腰の強い企業づくりには数字で課題や成果を確認していく力を経営者が身に付けなければならないと思います。   支部全体では取り組めないかも知れませんが、役員を中心にしっかりとした黒字経営の集団であり、支部全体が黒字経営をめざして具体的に取り組む風土を培っていければと思っています。その結果、真に良い会社づくりに取り組み結果を出している会だという認識や信頼を地域に広げたいと思っています。