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2018.10.03

新支部長紹介 「自社の強みを追求しながら地域に誇れる会社に」

広島安佐支部長  斉藤 康浩 氏 (㈱サイトウミクロ 代表取締役) 斉藤 康浩 氏

㈱サイトウミクロ 経営理念
1.物造りを通して自己の研鑽と人格を磨き顧客の要求と環境を考慮し法令を守り社会に貢献する
2.常にチャレンジ精神と想像力(知恵)で前向きに取り組む
3.人と人とのコミュニケーションを図り幸福を求める

 わが社の事業内容は、プレス加工・金型設計製作・溶接加工・商品開発・共同開発です。主には量産の自動車部品が約八割、しかもそのうちの九割が一社に集中しています。この割合を下げられるよう、経営指針づくりをしながら模索しているところです。
 私は大学卒業後、県外の建築CADのソフトをつくる会社に就職し、八年勤務していました。仕事自体も楽しかったので、父から「帰ってきて手伝って欲しい」と言われた時は悩みました。すでに先に入社していた弟が、頑張っている姿を見ていると「一緒に頑張ってみようか」と、帰ることを決意しました。二九歳のときでした。
 入社後は、金型の基礎から学ぶために「技術部」に所属しました。先代が当時から自社商品開発に熱心だったこともあり、客先や金融機関主催の青年経営塾など、いろいろ勉強会に参加しました。2005年に、共同開発したある製品がよく売れました。約三年で会社の借入返済もでき、将来的にはこちらの方向に進みたいと考えるようになりました。

学びと気づきの連続

 私の同友会との関わりは2009九年10月、先代である父からバトンタッチして社長に就任した時期でした。時々地区例会に参加する程度で、グループ討論も苦手でした。でも、参加するうちに顔を覚えてもらえるようになりました。
 2014年に地区会長を引き受けたことが、私と自社にとって大きな転機になりました。いろいろな情報が入ってくるようになり、支部外の会員との面識も増えてきました。当初は立場上からの参加でしたが、「役員オリエンテーション」は、同友会の真髄を凝縮して学べました。
 また、大きな課題は「人の採用と育成」です。会員の勧めもあり、共同求人活動(Jobway)にも参加して3年目になります。ここでの学びは、新卒を採用して育てていくためには、社員教育に関する体制や仕組みをつくることが重要であると気づいたことでした。会員からの「前向きな情報」があったおかげで、「遠回り」をしなくて良かったと実感しています。
 2016年は、「同友会大学」に参加しました。「企業変革支援プログラム」を学ぶ勉強会ですが、STEPⅠで問いかけられる「変革項目」は、自分では思いもよらなかったことを学ぶ機会になりました。例えば、「社員の自主性の発揮」「市場・顧客の変化と顧客ニーズの把握」など、会社の将来展望をふまえれば、どれも重要な項目だと思いました。
 昨年は「ひろしま経営指針塾」に参加しました。先代がつくった経営理念でしたが、自分の現在の思いとマッチしているかを考えるきっかけになりました。この理念は、自分にマッチしていると再確認できた一方で、これがきちんと社員に伝わっているかどうかを逆に気づかされました。
 自社の強みは何かを幹部と話し合ったことがあります。
 共通認識として一致したのは、「金型設計製作とその技術を生かして開発を行う」こと。これこそ「付加価値」であり、ここに経営資源を投入していきたいと考えています。最終的には「メーカーとして地域に誇れる会社」をめざしたいです。

会員に実感して欲しいこと

 このたび、支部長という大役を仰せつかりました。私にとって、同友会が「自社の経営に役立つ会」だと実感しています。このことを他の会員さんにも実感できるような支部をめざしたいですし、このことが会員増強にもつながると思います。会員数が増えることで、支部で可能になる活動の幅も広がるのではないでしょうか。これからも自社の発展のために、同友会で学んでいきたいと思います。