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2018.08.23

がんばろう広島! 西日本豪雨災害 会員の被災状況と会の方針

■支部別被災企業数(7月30日現在)
支部名 被災企業数
広島中        6社
広島東        9社
広島西        0社
広島安佐      5社
福山         38社
呉           22社
尾道          1社
東広島        7社
三原          4社
県全体       92社

広島の会員の状況

 西日本豪雨災害による広島同友会会員企業の被災は92社(7月30日現在)。被災した多くの会員は、浸水などの軽微な被害に止まりましたが、数社は、土砂の流入や水没による機械の故障、商品の破損、会社敷地の流失など、事業再開に向けて大きな困難が立ち塞がっています。
 残念なことに、自宅、もしくは自宅からの避難中に2名の会員の社員が濁流に巻き込まれ命を落としました。このような会員には、早期に事業再開ができるよう、会も事務局も寄り添います。
 広島同友会では、7月7日の時点で、e・doyuによる「被災状況調査」を実施。被災しe・doyuからの情報を送受信できない会員について、支部、地区会などで状況把握を進めるとともに、行政から出される支援情報を随時、掲示板に掲載しました。併せて、被災状況が寄せられた会員に対して、事務局員が直接訪問し、見舞金をお渡しすると共に、実際の被害状況の把握を進めています。

全国の状況

 中同協では中同協西日本豪雨災害対策本部を設置し、7月31日に対策本部会を実施。30日時点で支援金は、76件911万円となっています。引き続き、全国へ支援金の協力をお願いしています。
 中同協としての支援金募集は八月末を締切とし、寄せられた支援金は、直接被災件数で按分して、それぞれの同友会に送ることになりました。
 また、各被災同友会で統一した被災状況のアンケート調査を実施します。このアンケートは、七月の広島同友会県理事会で、直接、間接の被害調査を実施し、今後の対応を検討することが確認され、準備が進められたものです。中同協ではこの広島のアンケートを被災同友会でも実施し、統一アンケートにすることで、結果を分析し、必要な支援、施策要望などをまとめることになりました。
 現在、アンケート調査実施中です。ご協力をよろしくお願いいたします。

今後の対応について

 今後、懸念されることは、被災直後から続いた断水や今なお復帰していない道路や鉄道など交通網の被災が及ぼす地域経済への影響です。また、風評による観光客の減少や、自粛ムードで社会全体が萎縮し買い控えなどが、飲食業やサービス業などにも大きな影響を与えています。すでに、飲食業を営む会員の中には、数百名単位でキャンセルが続いているという声も聞かれます。
 アンケートで、正確な状況を掴み、その結果を九月五日開催される県商工労働局との懇談会などで共有し支援施策に役立てていただくと共に、マスコミや関係諸団体へも情報発信し、少しでも早い復興へ向け歩みを進めます。
 また、今回の経験は、広島は災害が少ないと感じていた会員にとってもBCP(企業継続計画)の必要性を実感するできごととなりました。経営指針の成文化や見直しの際に、BCPについても成文化を進めるよう取り組みを強化します。
 行き過ぎた萎縮ムードにより、広島全体の経済が縮小することのないよう、被災を免れたものは、これまでどおりの生活や経済活動を行い、広島経済の活性化に努めていきます。
 がんばろう広島!