活動レポート
  • ホーム
  • >活動
  • >新支部長紹介 地域を支えるキラリと光る中小企業を目指して~広島西支部長 湯田 卓 氏 (ユダ木工㈱ 代表取締役)
2018.08.23

新支部長紹介 地域を支えるキラリと光る中小企業を目指して~広島西支部長 湯田 卓 氏 (ユダ木工㈱ 代表取締役)

■高付加価値の提供

 ユダ木工は木製の玄関ドアを作っており、2024年には創業100周年を迎えます。元は建具屋でしたが、父の代からカタログ販売を始めて今も続いています。しかし、木製玄関ドアの業界に大手建材メーカーが参入してきて、大手と同じ土俵では戦えないと感じ、ユダ木工にしかできない国産材を使った木製玄関ドアづくりを事業の柱に据えました。
 また、国産材を活用した高断熱ドアの研究開発にも取り組みました。断熱性はヨーロッパのドアにも引けを取りません。

■同友会のつながり

 私が同友会に入会したのは、平成元年のことです。バブル経済のために仕事は沢山あるが人手が足りておらず、求人が目的で同友会に入会しました。共同求人で人が採れてからは、仕事に追われていたこともあり疎遠になっていきました。
 しばらく時間が経って、また行事に参加するようになりました。当時地区会長だった㈱テムスの伊東さんに声を掛けられたことがきっかけです。例会に参加したとき、話しやすさを感じて居心地が良かったことを覚えています。ただ勉強をするために参加するのではなく、人とのつながりのおかげで私は今支部長をしているのかもしれません。

■経営指針で会社が変わった

 また、伊東さんに誘いを受けていた時期は私が経営のことでひどく悩んでいた時期でもありました。
 当時は父が亡くなり、バブルのときには八億あった売上が年々減少していき、将来への展望の厳しさ感じていました。会社経営とは何だろう?と悶々と考えていたのです。
 そんなときに経営指針書をつくります。「お客様に本物の木を使った楽しい生活を提案し、社員がやりがいを持てる会社をつくり、常に社会に期待される会社にする」ことを経営理念に掲げ、社員とも共有していきました。ユダ木工が何をしていかなければいけないのか、軸を作ったのです。
 同友会で学んだことで、経営指針書を作り、それを実践する企業体質になったことは大きな変化です。

■チャレンジ1000

 ユダ木工では、2016年度の玄関ドアの出荷数が600台でした。2020年に年間出荷数1000台を達成する「チャレンジ1000」を目標に掲げています。みんなで取り組んでいるおかげで、2018年度は800台まで伸びています。

■キラリと光る中小企業に

 学びを得ることは大切です。しかし、同友会発展のためにはそういった理屈だけではなく、心のつながった仲間の存在が欠かせません。
 心のつながった仲間と共に同友会で学び、育っていけば同友会も発展し、地域で活躍している中小企業もより輝きます。
 社員がこの会社で働き続けたいと思う会社になるためには、自社の関わる人々みんなにとって良い会社となることです。そうなれば地域を支えることにもなり、魅力あるところには人も集まります。みんなで地域を支える、キラリと光る中小企業を目指していきましょう。