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2018.07.02

第46回定時総会 第2分科会 「経営を語り合う地区会づくり、小グループ活動」

報告者:㈲アサヒフィルタサービス 代表取締役  宮﨑 基 氏(福山)

■例会は会員の経営課題に寄り添って

 私は独立したその月のうちに、お客様に誘われて入会しました。とはいえ、半年ほどは幽霊会員でした。たまたま誘われた飲み会で悩みを語ると、丁寧にアドバイスをもらえ、それがきっかけで例会に参加するようになりました。
 そうするとすぐに役員が回ってくるのが同友会。幹事になり例会を担当することになりました。どうすればいいのかわからないままに、例会の2週間前になりました。サブについていてくれた先輩に相談し、何とか例会の形にはしたのですが、安易な準備です。参加者は地区会員の10分の1にもならない状況でした。こんな例会づくりではいけないと思い知らされました。
 その後、地区会長を引き受けますが、毎年の期初めに経営課題についてアンケートを行い、重要度を勘案して、体験報告・重役会議・講師例会などを織り交ぜて、年間計画を立てるようにしました。

■例会づくりの準備を徹底

 そのころ、福山支部のある地区会が非常に活性化していました。そこでその地区会を見に行くと、実に丁寧に例会準備をしているのです。何度もプレ報告をする。その中で、本当の経営課題を抉り出すのです。例えば、「売り上げが上がらない」のが課題なのではなく、その売り上げを作ってくれる社員の育成ができていないのが課題、という具合です。
 地区会で重役会議形式の例会をする場合、決算書類を全部提出してもらい、参加者みんなで取締役になったつもりでの意見を出す。それは厳しいです。でもこうした例会づくりを進めることで、みんなの会に対する姿勢が変わっていったと思います。

■経営課題の明確化が大事

 本年の福山支部の総会議案書を見ていますと、企業変革支援プログラムの徹底活用と、小組の会員企業での開催を謳っています。これは互いの経営状況、特に経営課題を明確にするのに役立ちます。特にその会社に行くと、特徴が目に入ってきます。企業改善のポイントは、課題を明確にして、それを具体的に解決することだと負います。哲学的な話だけではだめなのです。

■小さな組織の良さと落とし穴

 ゴキブリの駆除を仕事にしていて思ったことは、体が小さいということは強い、対応力が高い、ということです。小さいというのはすごいことなんです。
 今日もグループで論議します。小グループだと色々な意見が言いやすい。だから小グループ活動が基本になると、経営問題が深めやすいのです。
 ただ小グループには落とし穴があります。メンバーが固定化すると、互いを知り尽くしてしまう。つまりマンネリになって、本音を言わなくなるのです。
 また、そこで満足してしまうと広い学びができなくなります。地区に、支部に、県に行けば、もっと多くの多様な意見に学ぶことができる。また専門委員会に行けば、さらに深い学びを系統的に得ることができる。同友会の持つ、こうした良さを大いに生かしていただきたいと思います。

■何のために入会している?

 なんのために同友会に入っているのか。それは自分の会社を良くするためにです。地域に頑張る会社、ポッと光る会社をたくさん作る。それが多くなればなるほど、地域は良くなると思います。
 その仲間をたくさん作る、新しい会員を迎え、より多くの意見をもらう。互いに良い会社になるべくがんばる。そういう視点で同友会で活動していただきたいと思います。
 今日の話のうち、何か一つでも皆さんのお役に立てるものがあれば幸いです。