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2018.06.29

「イキイキした社会人をどう育てるか」(福山支部第5回福山市の経済と地域活性化を考える会)

■報告者:㈱日鐵鋼業 代表取締役 能登 伸一氏

 報告者能登氏のこれまでの経験や会社の成長過程のお話しをお伺いし、経営者の責任について考える機会をいただきました。GCH(企業内総幸福)に着目され、労使関係を上下ではなく対等な立場で捉え、従業員との人間関係を構築され、企業のビジョンに沿って皆で前進されている状況に感銘を受けました。日常の業務において、これまで数多くの改善をされてこられる中で、社員の皆様を巻き込み、習慣化するまで諦めず継続され、結果として効率性や生産性を上げる中で、従業員のモチベーション向上を実現された様子が分かりました。
 後半のグループ討論では、教育基本法と企業内活動とを照らし合わせ、中小企業が従業員への教育の場であるべき、との認識を共有しました。経営と教育が直結しているという視点には馴染みがなく、すぐに理解はできませんでした。しかしながら、グループ内で意見を交換する中で、町内会や地域コミュニティーが壊れつつある昨今、働く場の社会的責任の大きさを指摘される方がいらっしゃり、中小企業の役割の重要性を確認することができました。

 教育基本法にあります「自主的精神に充ちた心身」を養い、各人が「あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現」ができる場として中小企業がなり得たならば、従業員による革新的なアイディアや新製品・新サービスの開発につながります。経営者として、従業員が学習しやすい環境を整え、学びを社会に反映できる仕組みを作ることにより、今後、自社が発展し、地域経済が発展するイメージが持てましたので、理想に向かい日々実践してまいります。貴重なお話しと、貴重な意見交換の場をいただきまして、誠にありがとうございました。