自社のために、同友会を活用しよう! ~ 課題を持ち寄り、共に解決しよう! ~(尾道支部第26回定時総会記念講演)
■報告者 ㈱勝矢和裁 会長 勝矢 珠容子 氏(広島県中小企業家同友会 代表理事)
総会に引き続き、記念講演が行われました。お受け下さったのは広島県中小企業家同友会代表理事(株)勝矢和裁の勝矢会長です。「自社のために同友会を活用しよう」という支部スローガンをテーマにお話を頂きました。今回の講演をお願いするにあたりご挨拶を致しましたが、その時から「同友会が無かったらうちは無かった」と仰っていました。以下講演の要旨。
手に職を、とお母さまの勧めで和裁の仕事を始めた。戦後働く女性が家庭でもどこでも仕事ができる和裁を生業として始めたこと。その8年後にご主人と勝矢和裁を立ち上げた。最盛期は2兆円と言われた市場規模が現在は3千億円程度まで縮小している和服は衰退産業ともいえる。その様な中で頑張っている。
中小企業家同友会との出会い。また入会してから経営指針と言うものを知る。丸山先生がその指導をして下さることを知り、お願いして会社に来てもらう。先生曰く和裁などと言う業種がまだ存在するのかと驚かれる。
改めて当社は経営指針があるから今がある、と感じている。指針書は必要、そして発表することが大切。
広島中支部の求人社員教育委員長になる。当時は採用もままならず、委員会の中で勉強をして採用が出来るようになった。当時の委員会のメンバーは今みなさん会社を大きくされて沢山の従業員を雇用されている。あの時の学びはとても大きかったと言える。
同友会の中で役を受け始めたらどんどん回ってきた。そんな能力は無いと断っていたが、役は出来ない人がやるもの、出来る人はやらなくてもいい、と言われ断れなくなった。支部長、県の女性部担当理事、更に今は代表理事となったが、自分が成長できたのが分かった。また役を受けることによって自社の業績も改善され、受けてきて本当に良かったと思っている。
また、役を受ければ普通お会いできない様な方にも会える。先日も松井広島市長にお会いしてきた。また人脈もできてきて、海外に工場を作ったがこれも人脈のお陰と言える。
組織運営だけでなく、学んだことを自社で取り入れ、実践することで会社が変わっていく。夫が亡くなった時に勉強しておいてよかったと思った。でないと社員も不安になる。私は同友会の役員を受けたからこそ、今の会社・自分がいると思っている。