活動レポート
2018.05.04

ちょっとした話

若手教員が会員企業でインターンシップ

 左から2人目が木場先生。㈲日本プラント設計の社員さんで呉工業高校のOBに囲まれて。左から4人目が高下社長。
 呉支部は、県立呉工業高等学校と共同求人活動等を通して30年近い関係があります。今回のインターンシップは、いずれ進路指導に関わる若手教員に地元企業を「知る機会」・「技術を学ぶ機会」をいただけないか、という相談がもとで実施されました。(今年で2回目、実施日は2月6日、15日、22日、27日)
 今年は、㈲日本プラント設計(社長 高下朋彦氏。機械設計・各種プラント設計・三次元設計)が受入企業で、二次元から三次元への変換の考え方、学校の授業で活用できる教材作成などを目的に、木場先生が研修に臨みました。
 研修の感想を木場先生に伺いました。
 CADの基本を学ぶことができました。私は情報系学部を卒業しましたが、高校では機械科を担当しています。CADを専門的に学んだことはなく、授業を受け持った当初は苦労しました。教員の世界も団塊の世代の退職が控えています。若手の教員が技術や授業を引き継いでいかなければなりません。今回の研修を通して、製図を立体でとらえることができるようになりました。授業の進め方をより良くできそうです。いずれ担任を持ちますが、生徒全員を卒業させることのできる教員になりたいと思っています。地元で就職したい生徒は多いので、私たちがどれだけ地元企業のことを知っているかが大事です。㈲日本プラント設計の皆様、ありがとうございました。

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後継者候補が語る10年ビジョン ㈲カスターニャ(広島東支部)

事業承継は大丈夫です

 社長の竹村茂さんは約20年前まで、東広島市で西条ゴルフガーデンというゴルフの練習場とショートコースを経営していました。併設のイタリア料理店でお客さんに出していたドレッシングが喜ばれて一念発起、この強みを生かそうとゴルフガーデンを譲渡、食品メーカーとして広島市の東区福田で再スタートを切ります。
 「大手に真似されない、大手が手を出さない」を愚直に追求。面倒くさくて手間がかかるものを丁寧につくってこられました。ドレッシングだけでなく、様々な手作りデザートを商品化。中でもカタラーナというアイス焼きプリンはJALの国際線に採用され、ブランド商品となりました。昨年12月には広島市の立町に直営の洋菓子店「立町カヌレ」を開設、午前中で売り切れの日々が続いています。社員さんもパートを中心に25名になりました。
 後継者候補で子息の竹村崇常務は、建築業界から五年前に入社、今ではほとんどの仕事を取り仕切っています。その崇さんに10年後のビジョンを聞きました。「規模はそんなに大きくなっていないと思う。お客様に美味しかったよと言われるのが一番嬉しい。その人たちがリピーターになって、ますますお菓子づくりが深まっていくように思う。10年後も人の手でつくっているので、拡大はめざさない。手作りで広島ではあそこのお菓子が一番いいと言われるのが夢」。そばで微笑む竹村社長の顔が印象に残る取材となりました。
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