若菜の軌跡~夢を語ると現実になる!そして、これからも~尾道支部例会
今回は社会福祉法人若菜の藤本理事長に報告者をお願いさせて頂きました。藤本さんは尾道のご出身で、26歳の時に「印刷ショップV」(後の創明社)を設立、学生時代のボランティアの経験を活かし、早くから障がい者の方を積極的に雇用してこられました。
37歳の時に同友会に入会、様々な行事に参加し学びを深め、2003(平成15)年に社会福祉法人若菜を設立し理事長に就任。現在備後地区一帯で幅広く事業を展開、日々障がい者の方々の支援に尽力されています。自己紹介・自社紹介に始まり、若菜設立の経緯、苦労されてきたこと、同友会で学んだこと、自社の職員さんや利用者さん達への想い、今後の展望や夢等を熱く語って下さいました。
後半は、「あなたは自分の夢をどのように語っていますか?」というテーマでグループ討論を行い、各テーブルごとに大いに盛り上がりました。今回、若菜の職員さん達もオブザーバーとして参加して下さいました。各テーブルに分かれてグループ討論にも加わって頂き、自社の魅力やなりたい自分像等朗らかに語って下さいました。
【感想】「私、障がい者が大好きなんです。」仕事柄、多くの映画の名台詞を聞いていますが、こんなにもストレートに胸にくる言葉を耳にしたのは、久しぶりでした。「社会福祉法人若菜」理事長の藤本英次さんのその言葉は、シンプルだけどこれからの社会に必要不可欠な核心をついていることように感じます。
「若菜」は、最初は3 名から始めた会社でしたが、藤本理事長の「これぞ」という強い思いに多くの人たちが共感し、今では100 名を超える職員さんを起用し、障がい者の方々の自立に向けた支援を続けています。
業種にとらわれない一般企業として尊敬すべき素晴らしいご活躍ぶりですが、何よりも私が藤本理事長に対し素晴らしい人格者であり経営者だと感じたのは、「若菜」という場所に、これからの社会の在り方の「理想郷」を感じられたことでした。
「若菜」は、障がい者という一般的にいう社会的弱者にも、職員さんにも、フラットで同じまなざしで境界線を引くことなく接しています。日常、私たちが暮らす社会では、性別、国籍や文化、社会的立場で人と人との関係性や境界線が無造作につくられ、大きな枠組みで分類されがちですが、境界線を越え、それぞれの立場を尊重し共に生きることを促すことは、これからの社会に必要な考え方なのではないでしょうか。
明日からの元気をいただきました。藤本理事長、政策環境委員会リーダー徳永剛志さん、ありがとうございました。