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2018.03.14

地域を語る前に、地域の歴史を知ろう~福山歴史散歩


伏見櫓に特別に入れていただきました

 11月25日、9回目の「備後歴史散歩」を行いました。場所は福山城。毎回案内をお願いしている備陽史探訪の会の田口義之会長に解説頂きながら、福山城の歴史や現在の姿の理由などを学びました。
 福山城は山陽路の鎮護の拠点として、西日本屈指の規模に築かれました。明治維新を迎え、なんとこれが分割・払い下げになります。そのため、石垣や縄張り(城の配置)までが壊されてしまいます。また一部の建物は住居として使用されていました。天守閣だけは買い手がつかず、空襲で焼失するまで残っていたとか。
 今回は「伏見櫓」に、市教委のご了解を得て入ることもでき、木材の色や木組みの違いで、元来のもの、後に加工された箇所などを見ることができました。
 さて、「備後歴史散歩」は、条例づくりの動きを作るところに端を発します。「地域のことを語る前に、地域の歴史を知る必要がある。それによって地域への愛着もわくのではないか」と2010年度に4回シリーズの勉強会を行い、それを実感するものとして、2011年度に始まりました。これまで県内でも有数の古墳群や、中世から近世の古城群、水野氏の土木工事の跡、鞆の浦での足利氏の足跡などを訪ねてきました。「これで、外からのお客様に、福山の歴史を語ることができるようになった」という方も。
 「地域に愛着を持つためにも、この会を重ねていきたい」と島田・福山支部政策環境委員長は語っています。