2017共同求人・社員教育交流会(in島根) 地域で若者を育て、地域に若者を残す ~持続可能な地域と企業のために~
2017共同求人・社員教育交流会が島根にて開催されました。(12月7日・8日、参加者257名)
●地域一丸にするのが同友会
全国的に中小企業において採用難・人材不足が大きな課題となっています。今回の交流会では、地域で育った若者を地域で採用し育てるには何が大切なのかを確認する事が大きな狙いになっていました。
1日目は「地域づくりと人材育成」というテーマでパネルディスカッション。宮城・岡山の同友会より大学との連携を報告されました。
(中小企業家しんぶん12月25日号掲載)
●自分たちの地域は自分たちで守る
2日目は「ないものはない~離島からの挑戦」をテーマに島根県海士町の山内町長による記念講演でした。
海士町は島根県隠岐にある人口2400人の島です。
平成の大合併の嵐の中、「自分たちの島は自分たちで守り、島の未来は自ら築く」と単独町政を決断。役場を住民総合㈱と位置づけ、「自立・挑戦・交流~人と自然が輝き続ける島に~」を経営指針に掲げられます。
①町三役・職員の給与カットで役場の『本気度』を地域に伝え、②「ないものはない」の精神で、島にある海・潮風・塩でブランドづくり、③首都圏をターゲットに外貨獲得戦略、④県立隠岐島前高校を拠点に人材育成と施策を推進されました。
海士町の持続可能な地域に向けた取り組みは、まさに同友会の今後の取組みに非常に参考になるものでした。
呉支部では、「地域で生まれた若者を地域で育て、地域に残そう」と呉市・学校・地域団体を巻き込んで『高校生と保護者のための就職ガイダンス』を五月に計画しています。
これまで呉支部が積み重ねてきた高校との信頼関係が、この行事のキッカケとなりました。
中小企業に関わる、地域の共通な課題解決に向けた継続的な取り組みが、今後の中小企業振興条例制定と実施に繋がっていく確信を深めた交流会となりました。