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2017.12.18

第19回障害者問題全国交流会in広島 527名の参加を得、盛大に開催しました 「障害者問題」を切り口に「人を生かす経営」の神髄を学ぶ!


懇親会開会あいさつ 勝矢実行委員長

 10月19日(木)・20日(金)の2日間、福山ニューキャッスルホテルを会場に、第19回障害者問題全国交流会が527名、県内から163名の参加で、盛大に開催されました。
 メインテーマ「誰もが安心して暮らせ、夢の持てる地域づくりを」、開催地スローガンは「もっと知ってもらいタイ(鯛)!知ることから始まるんじゃけぇ!~広島(福山)にきたら目からウロコが!」を掲げ、「人を生かす経営の総合実践」をベースに、具体的な経営体験報告から学ぶ交流会となりました。
 1日目は、6つの分科会が行われ、障害者だけではなく、社会的弱者や就労困難者の課題まで幅広く学べる分科会でした。
 特に広島同友会が担当した第5、第6の見学分科会は、これまでの福山支部の取り組みを全国に発信する分科会となりました。
 
第5分科会(支援学校見学)
 第5分科会は「働きたい」夢がかなう地域づくりは知ることから始まる~をテーマに、福山北特別支援学校の見学を行いました。就職を視野に入れた授業の様子を見学し、福山支部の「先生方の企業訪問バスツアー」の取り組みなど、学校と企業が連携について報告しました。
 グループ討論では「生徒の無限の可能性を感じた」「特別支援学校の教育内容がレベルの高い実践内容で驚いた」「自分の中に障害となる意識の壁を無くさないといけない」「障害に偏見があったが見学して考えさせられた」「地域と特別支援学校との交流は必須。地元に帰ってこの取り組みを広げる」などの感想が聞かれました。
 また、アンケートでは「企業が「知ること」をベースに全国の同友会企業に広げることができれば、日本の障害者問題に大きく貢献できる」と力強い感想もいただきました。
 
第6分科会(企業訪問)
 第6分科会では「私たち元気に働いています」をテーマに戦力として活躍する特別支援学校卒業生のいきいき働く姿を3社、見学しました。
 訪問後、それまで障害者雇用の知識も経験がなかった会員経営者が特別支援学校との企業訪問バスツアーを通じて職場実習から採用に至るまでの体験報告をし、4人の社員さんにこれからの夢などを発表していただきました。
 グループ討論では「とても感動した、元気に働いている3社の社員さんの報告は素晴らしく涙が出ました」「障害を持っている人に対する見方が変わった」という感想が聞かれました。
 そして、「障害者、健常者の区別なくみんなが一丸となって、自分の出し切れる力を発揮し、楽しく仕事をする様子を見学しました。自分のため、地域のため、会社の発展のために尽力している気持ちの良い循環を見せて頂きました。このような素晴らしい会社には人も仕事も相手側から寄ってきますよね」とのグループ発表に、私たちが学び取り組んで来たことは「人を生かす経営」の実践そのものであることを確認できた分科会となりました。

 
全体会
 2日目は、全体会として3人によるリレー報告があり、その後、私、大植がコーディネーターを務め、パネルディスカッションを行いました。
 障害者雇用に取り組む経営者団体は同友会だけで、それはまさに同友会理念、労使見解があるからこそ、と歴史から解説いただいた松井前幹事長。経営指針の中に障害者雇用を明記し、社員と共に取り組みを進める広浜会長の報告。そして、鉄工所では障害者雇用など絶対に無理と考えていたが、支援学校を知り、連携の中で雇用が進み、元気に働いているという広島同友会の能登副代表理事の報告は、まずは知ることから始める、という今回のスローガンを実践する報告となり、共感が広がりました。

 
最後に
 明確になった課題もあります。本交流会の中では多様性を提唱しながら車椅子の対応に手間取るなど学ぶべき問題や、開催地として広島全体、会員全体に取り組みを広げていく課題です。
 障害者問題を学ぶことは単に障害者を雇用することが目的ではありません。障害者雇用を通して「人を生かす経営」を学び実践することで「良い会社」「よい地域」をつくっていくことが目的です。今回の交流会はその本質にせまる内容になったと思います。そして、この学びは、私たちを変え、会社を変え、地域を変える契機になるはずです。
 今後もみなさんと障害者問題を「もっと知って」もらい、「誰もが安心して暮らせ、夢の持てる地域」をめざしていきたいと思います。
 最後に、本交流会を無事終了できたのは、ご参加頂いた会員の皆様、実行委員の皆様、そして報告者の皆様のおかげに他なりません。この「種火」が全国で「いこる」ことを願いながら『障全交in滋賀』にリレーしたいと思います。ありがとうございました。

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御礼 第19回障害者問題全国交流会実行委員長  勝矢珠容子

 今回の障全交では目標400名に対して、527名の参加をいただきありがとうございました。また、福山支部の皆様には沢山のご参加をいただき、準備から片付けまで本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。
 実行委員長という役をいただいたことにより、私自身これまで知らなかった、知ろうともしなかったことに気付いたことは大きな学びとなりました。
 まずは知ること、そして知っていれば出来ることが沢山あります。急に大きな成果は出なくても、少ずつ知識を広げて周りの人に伝え、障害があることが特別ではない環境づくりをしなくてはと思うようになりました。
 そしてグループ討論は参加された皆様の態度、言葉つかいに優しさを感じ、今まで参加したものと少し違ったように思いました。皆様個々の問題意識を持ち参加されたのではないでしょうか。
 実行委員長としては頼りないものだってと思いましたが、皆様のご協力により無事終わることが出来ましたこと、心より感謝申し上げます。