まちづくりサポートを知ろう!〜地域の社会的課題の解決へ何ができるか〜福山支部J地区
9月のJ地区例会は、福山市まちづくりサポートセンター 笠木センター長、中津氏の両名をお招きして、福山市協働のまちづくり課の新しい取り組みである「まちづくりサポートセンター」の活動をご紹介いただきました。話の中心は、数多くの取り組みがある中で「まちサポ」と「人材バンク制度」が中心となりました。まず、「まちサポ」ですが、まちづくりに関わる方々(NPO、社団法人、ボランティア団体、企業など)の交流拠点として市民活動を市がサポート、マッチングなどしていただける組織です。登録できる対象としては、福山市内に拠点があり、公益性・社会貢献性がある活動を行っている団体ですので、同友会の会員企業でも登録されている企業もありました。
「人材バンク制度」ですが、今年の4月に募集が始まった新しい制度です。仕事などで得た専門的な知識を生かして社会貢献を行いたい方と、「まちサポ」などに登録のあるような社会性をもった団体の困りごと、ニーズを繋ぐという試みです。例えばボランティア団体が広報や団体運営などで困っていると、広報を得意とする方から専門的知識を得られたり、運営を得意とする方からアドバイスを無償で得られることにより、社会問題の解決などに取り組む流れを促進させる活動です。
少し前から、CSR活動が取り沙汰されるようになり、企業として社会に何ができるのかを考えられるようになったことは周知のことですが、個人として社会に何ができるのかを考え、社会活動を行う方が増えていることも、人材バンク制度を後押ししているようです。
ただ、専門的知識を扱うことによって経済活動を行う企業にとっては、専門的知識の無償化や価格の下落といった可能性を含んでいるということもグループ討論内では指摘されたり、他にも問題点や課題も出てきました。
しかしながら、今回の例会を通してCSR活動を始めて知った方もおられ、企業として社会に対し何ができるのかを考える良い機会になりました。ありがとうございました。