自社を発展させ、地域を良くする~役員研修大学ステップ2がスタート
同友会とはなんぞや?
この質問への答え方は幾通りもありますが、ひとつの答え方として、「地域で社員を大切にする良い会社を増やし、中小企業全体の地位向上をはかる」運動であると言えます。
そのような同友会運動のリーダーが育つ場として、「役員研修大学」が開設されています。2つのステップがあり、2年間で1回転しています。昨年度は、ステップ1「役員オリエンテーション」(全六講座)が行われ、今年度はステップ2「役員研修大学」(全一〇講座)が行われます。
去る7月22日(土)、アークホテル広島にて、役員研修大学(ステップ2)の第一講が開催され、34名が参加しました。第一講のテーマは、「同友会の歴史」。報告者は、中同協 会長、㈱ヒロハマ 代表取締役会長、千葉同友会所属、広浜泰久氏。
報告のポイントは、同友会の理念(①三つの目的、②自主・民主・連帯の精神、③国民や地域と共に歩む中小企業)を取り入れて実践し、自社をどのように発展させていくか、広浜さんの会社での取り組みをふんだんに盛り込んでご報告いただきました。
特に印象に残ったことは、経営を数字で語ること、同友会理念を言葉ではなく実践で語ること、という提起でした。
参加者の感想では、
「社員さんに数字の大切さを十分に伝えていないことに気づきました。また、社員一人一人の力量を最大限引き出すうえで、社員の力量を把握していないと思いました」、
「改めて経営者と社員との信頼関係の大切さに気付きました。会社の状況(売上・利益・経営課題)を社員と共有し、PDCAを回すために、社員一人ひとりの目標に対する到達点の確認を月1回行ってきましたが、今後、月2回に変更したいと思います」、
「これからはメモをとるだけではなく、それを自社の課題に照合させ、いつ誰がどんな形で取り組むかスケジュール化し、必ず実践につなげます」。
総会で決まった広島同友会の活動方針は、企業づくり、地域づくり、会づくりの3分野で整理されていますが、まずもって「良い会社」であること。同友会で学んで実践し、自社を良くしていくことが大切であると確認しました。
※ 役員研修大学ステップ2への参加は、受講資格が必要です。