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2017.08.09

企業訪問 新日本建設㈱ (広島東支部) 同友会に入って良かったこと ~経営指針と悩みを相談できる仲間~

村上 真一 氏

 ワラにもすがる思いで入会
 
 同友会に入会して一番良かったことは経営指針と出会えたことです。
 2012年に社長に就任し、社員を前にして何を話したらいいのかわからない、目標や方向も示せない状態でした。元同友会会員の税理士さんの勧めで同友会を知り、ワラにもすがる思いで入会しました。
 会社(本社)は東広島市にありますが、広島東支部の安芸地区会に所属しています。
 入会してすぐ、経営指針のことを聞き、これだ!と思って第21期(2013年6月~2014年5月)から取り組み、次期の第25期が5回目になります。
 
 
 社員の主体性が高まる
 
 1月に社長の目標と重点方針を発表し、それを受けて各部門で計画を練り、期が変わる6月に各部門の計画を発表してもらいます。この計画に応じて期の予算を組みます。1月から始めて6月に組みあがる流れです。
 また、毎月、経営会議、営業会議、部門長会議を開催し、部門ごとのミーティングを持っています。PDCAのサイクルがまわり始めて、自分たちで目標を追いかけ、問題があれば解決しようという動きが出ています。
 ヨコの連携が強まり、効率が上がるとともに、クレームの情報共有や対応がきちんとできるようになりました。今は社長の出番がある時だけ私に連絡が来ます。
 社員ががんばってくれたおかげで、期を重ねるごとに目標通りの結果が出るようになり、前の期は目標を越える売り上げが出て、決算賞与を出すことができました。
 
 
 経営指針は魔法の書
 
 経営指針は、まずもって社長自身の頭の整理ができます。
 社員に目標と方向を示し、同じ方向を向いて進むことができます。口で言っただけでなく、文章に書くことにより、社員がいろいろと考えてくれます。
 経営指針書は「夢を実現する魔法の書」だと思います。
 
 
 悩みを相談できる仲間
 
 当社は父が1994年に創業し、私は同業他社で5年間修業したのち、後を継ぐべく2000年に入社しました。
 最初は福岡支店に配属となり、2004年ごろから専務として経営陣の1人となり、2012年に先代に退いていただき、社長に就任しましたが、専務の時代から、経営者として何をしていいのかわかりませんでした。
 同友会に入会して良かったことは、経営者としての悩みを相談できることです。悩みを言えるだけでもありがたいですし、他の経営者も同じような悩みを抱えてがんばっているんだと思い、心のゆとりができました。自分自身が勉強し成長することで、社員がしっかりして、会社を空けられるようになりました。
 
 
 社員の笑顔が絶えない会社
 
 私には子どものころからの会社に関係のない夢があります。それは老後の楽しみとして、いずれにしても会社を発展させなければ夢を実現させることはできません。
 私がめざしたい会社とは、社員の笑顔が絶えない、社員の幸せを実現できるような会社です。
 働きやすい会社をめざして就業規則を見直しました。また、今期より退職金制度を始めました。
 将来は、週休2日制にしたいと思っています。なにを今さらと思われるかもしれませんが、建設業ではなかなか大変なことなのです。

 
事業内容‥地盤調査、地盤改良工事 社員数‥70名 資本金‥2900万円
http://njcc.jp/index.html