「事を成すは逆境にあり、事を破るは順境にあり」三原支部例会
感想1)
新しい市場機会( パンの手土産) を生み出した話をお聞きし、商品についてのポジショニング、新規事業を生み出す考え方について非常に勉強になりました。また、商品の新たな売り方や売り先、新商品を投入する戦略・マーケティングについては、常に社会や顧客の変化を読み取り、これに対応していくことが結果を得るためには大切なことであると改めて認識させられました。
グループで「あなたの会社のクリームパンは?」について討論した際、他社とは違う会社の強みは何かと考えた時に、お客様に対する提案力・スピード感が当てはまっていくという意見をまとめて発表させていただきました。少子高齢者社会、人口減少社会と言われる中で、働き方改革が求められる今、生産性の向上は、必須の課題であります。建設業において、新技術での施工のICT に取り組み、それによって、建設現場での生産性の向上に取り組む、その上で、他社との差別化を図り、社会、顧客から求め続けられ企業を目指していくことが、弊社の今後の方針であり、これを具現化していこうと考えます。
また、自分を成長させる為には、常に高い理想を掲げ、目標( 数値) を持ち、有言実行でやりきっていくことが、自分の課題の一つと思っております。何かをして、変わった人はいても、何もしないで、変わった人はいない。今後も、何ごとにも積極的にチャレンジして参ります。
本日の、㈱八天堂 森光社長様のお話、大変、意義深いものでありました。ありがとうございました。
感想2)
4月の例会は私自身、入会して2回目の会合であり、たくさんの経営者の方とお話させて頂く貴重な時間であったとともに、中学校時代から親しみのあった『たかちゃんのぱん屋』から見事に転身された、株式会社八天堂の森光孝雅社長の「事を成すは逆境にあり、事を破るは順境にあり」という非常に興味深い題目での報告をして戴きました。
何よりも強く印象に残ったのは、うまくいっていると思っていた時に、実際には内部がガタガタに崩れかけており、そこから立て直すには、真摯に仕事と向き合うこと、そして何のために仕事に取り組むのか?をシンプルに見つめ直すことが大切であるということでした。
従業員と経営者の思いが離れることなく進んでいけるよう、社員のため、お客様のため、会社のために、誇りの持てる 『一品』による一点突破は、中小企業の成せる技であると感じました。その一点突破のための勇気の裏付けとなるのは、トコトンまで突き詰めた技術の賜物であり、それを支え、共に歩んでくれる社員がいることこそが、会社の宝であり、「何のために」という経営理念の根幹にある目的をはっきりとさせたことが転機となり、見事に確固たるブランドを作り上げられました。
順境の中においては、自らを見つめ直すことはなかなか難しく、逆境においては、せっかく携えている多くの武器(商品群) を引き、一点集中とすることは簡単に決断できることではないと感じましたが、その決断こそが経営者にしかできない、もっとも重要な決断と思想であり、求められるものであると気付かされました。
グループ討論は「あなたの会社の“クリームパン” は?」というテーマで行われ、業種も様々なグループメンバーであっても、自社の武器となる“クリームパン” をお持ちで、自信を持って取り組んでいるものと見つめ直すよい時間になったと思います。
今回はオブザーバーとして出席された経営者も多数おられ、それぞれに順境、逆境がある中で「何のために」、「どうやって」を考え、それを言葉として発する機会となり、それぞれの会社の背景はわからずとも、互いを知る良い会であり、ともに学ぶことのできる会であることを感じて頂けたと思います。オブザーバーを含め、皆様が、良い会社を作り、良い経営者になり、良い経営環境を作り上げるためのきっかけとなる報告会ではなかったかと感じました。