「リアルとネットの融合」福山支部G地区会
G地区の4月例会はせとうち特機㈱ 高田修一氏による経営指針発表会でした。同友会歴4年目になる高田氏、入会時の名刺交換で「カラオケ屋です」と自己紹介していたところ、ある会員から「つまらん!」と一蹴され、「悔しい」と感じながら、「でもなんで?」と思ったそうです。
その後、同友会活動を続けるうちに「ただのカラオケ屋」でなく、「カラオケを通じて自分、自社が何をできるか?」に至り、今回経営指針書を作られました。
せとうち特機㈱は半世紀にわたり「カラオケ機器の販売、リース」を主な業務としてきました。メーカーの代理店としてカラオケ機器の販売、リース、カラオケ情報料が主な売上げ収入でしたが、最近はメーカーが直販に乗り出し価格競争が激化しているとのこと。こと、新品リースに至っては利益が…。今後は夜の飲食店やカラオケ喫茶等に新品で価格競争するのではなく、中古機器で低価格でも利益が出る方面(介護施設や集会所)にシフトすることで「利益ベースの濃い縮小」を目指しています。
ここまでがタイトルでいう「リアル」の部分、ここからが「せとうち特機㈱の第二創業」である「ネット」のお話です。
ある会合で「ネット取引」の話になり、試しに某オクにて会社の倉庫にあった古いスピーカーを出品したところ、良い値段で売れたそうです。そこで「買う人の傾向」「価格帯」「商品の需要」を徹底的に洗い出しネットでの販売を始めました。 例えで出すならLDプレーヤー、メーカーは生産中止しており欲しい人は中古でしか入手できません。氏は自社の倉庫に眠ってるモノ、顧客が処分に困って引き取ったモノを自社でメンテナンスすることで付加価値をつけ、価格に反映させ、収益UPに繋げることに成功しました。
「まずどう自社を知ってもらい、何ができるか?」『「カラオケ屋」=「カラオケ機器のみ」でなく、必要とされるならどんなモノでも扱う』「川上から川下までのストーリー作り」。 リアルで培ったノウハウを基に、ネットの海へ。せとうち特機㈱の新たな船出です。