呉支部第三〇回定時総会 会員による経営実践報告 業績アップの秘訣を余すことなく公開! ~会社を良くしよう!成果を出そう!~
実践報告①
「同業者仲間との切磋琢磨が飛躍に繋がった」
●同業他社との研鑚
私は高校を卒業後、左官業を6年経験し独立、今年10年目に入りました、07年よりリフォーム業にも業態を広げています。
実は週に1~2回しか出社していません。その時間は同業他社の仲間づくりの時間にあてています。一緒に勉強会、社員教育、戦略や経営数値の情報交換などを実行しています。
同業他社の良いところを自社に持ち帰ります。上手くいっている同業他社を真似るので成功率も高いのです。
私自身、素早い実行を大切にしています。計画は5~6割も出来れば実行。ダメならやめる、良ければ続けます。
●既成概念をすてる
また既成概念や慣習を疑ってみることも大切にしています。私が週に1~2日しか出社しないのは幹部社員が育つことを信じているからです。「社長が社内の誰よりも働くものだ」「社員は家族か」「社員の独自性は必要か」「プロセスを評価する事が大切か」等、深く考え、変革に挑戦することが大切だと思います。
●リフォーム多能工の学校設立
ここ数年、人材確保が難しい状況が続いています。特に建築に関わる職人は減少の一途をたどっています。それなら自前で育てようと、一般社団法人リフォーマー専門学校を設立しました。他社の社員を預かり、しっかりと育てて返す事もしています。
実践報告②
「お客様との信頼関係が新規事業に繋がった」
●信頼関係が新規事業に
弊社は創業して65年。後継者として会社に入社しましたが、01年に売り上げの三割を占める得意先が倒産。得意先の要望に真剣に取り組み、担当の方(K氏)からは大変可愛がっていただいていましたので残念でもあり、経営としては厳しい時代を過ごしました。
得意先の倒産から2年後、そのK氏から電話があり、懐かしくもあり、気にかけて頂き嬉しかったですね。ある時は15時くらいに電話があり「明日の朝までに鹿児島まで材料を運んでほしい」という内容です。トラックは持っていますので、急いで準備をして間に合わせました。
そのうち口コミで仕事が増えていきます。
そして、K氏が部署を異動、新たな分野の仕事に誘っていただきました。技術講習会に参加し、弊社のこれまでの技術を活かし、今では主力の事業になっています。
●新卒採用が会社のムードを変えた
12年より共同求人にも参加しています。当時は失業率が高く、労働力過多の時代でした。しかし会社の現状は高齢化しているが新卒採用をしていませんでした。
13年に3名の新規採用。何よりも会社が明るくなりました。先輩社員も後輩に教え、同時に成長にも繋がりました。
新卒求人する事は計画的な育成が大切です。
また会社が成長し、そのことを経営者も社員も実感できる会社にしていきたいと考えています。
※呉支部では昨年度より「経営の匂い」のする会にしようと方針をかかげています。
日々の活動で「新しい取り組みで業績が伸びた」「こんなことを始めたんだけどどう思う?」という会話でお互いを刺激し、会社をさらに良くしていく契機にします。会社の業績を(売上・利益・社員数)の3%アップを目標に、企業の発展が地域の発展につながることを願っています。