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2017.03.31

障害者問題委員会 知ることから始めよう 「共生の精神」で雇用の継続を! ㈱ヒューマックス企業見学会

●知ることから始めよう

 広島四支部障害者問題委員会では、「知ることから始めよう!」をテーマに、一月一八日企業見学会を開催しました。
 今回は、ヒューマックスさんの現場である済生会広島病院を訪問・見学しました。
 第一部では、ヒューマックス 川村氏より、障害者雇用に対する会社の理念・取り組みが報告されました。 障害のある人もない人も、一人の人間としてともに働き、ともに生活できる社会の構築をめざして、国際連合の「国際障害者行動計画」(一九八〇年採択)の中に「ノーマライゼーション」という理念が提起されました。

 

●共生の精神-戦力としての雇用

 ヒューマックスの社是「共生の精神」は、ノーマライゼーションそのものです。ひとりでも多くの障害者の方々が仕事に就く事を通じて社会に参加し、働くよろこびや生きがいを得られるよう考えています。
 現在、障害者雇用はビルメンテナンス事業部で五名、全員が病院清掃業務を行っています。(身体障害者/男性六〇代、知的障害者/女性三〇代、女性五〇代、男性二〇代、男性二〇代)。

 現在勤務する方々の入社経緯は、健常者として入社され途中で障害者認定を受けられた方、元々勤務していたスタッフの家族、障害者合同面接会後職場体験を経て入社、と様々です。

●本人や関係部署との密なコミュニケーション

 ヒューマックスでは、基本的には一戦力として活躍して頂ける方を雇用しています。しかし、多少の配慮も必要です。特に知的障害や精性障害のある方には、家族や就労・生活支援団体との連携、現場スタッフに対する障害特性などの研修が不可欠です。ヒューマックスでは川村氏が企業在籍型職場適応援助者の資格を取得し、本人とのコミュニケーションや関係部署との連携を図っています。
 今回見学した済生会病院広島には、常時二〇名のスタッフが配属されており、急な欠勤や臨機応変な対応にもフォローされています。実は、毎日のあいさつ、声掛けをすることが障害を持たれているスタッフの働く環境づくりにつながっています。

●特性に合った仕事、指導

 障害を持たれているスタッフの配置は、病院の患者さんや職員さんとの接触がなるべくないようにしています。
 医局や当直室の清掃やベッドメイキング。ほぼ無人の療養、廊下や階段などの清掃といった仕事です。マニュアル等がしっかり整備されていれば、確実にこなされ、かつ丁寧な作業ができますのでお客様が喜ばれます。

 マニュアル等も場合によってはフリガナ付きにしたり、実際に道具を使っての指導など理解が進むように工夫もしています。
 また障害者の方の技能を競うアビリンピックにも参加してもらうよう会社をあげて応援しています。

●毎日が楽しい

 多様な人材の活躍は、定式化できるようでなかなか難しい。個別具体的になります。こういう時にこそ「ヒューマックスの出番」と澤田社長は語ります。
 見学会の最後に質疑応答する時間がありました。
 「毎回の状況に合わせて仕事をしています。毎日仕事をするために、自分の体調面も気を付けています」「(仕事をしている)毎日が楽しい。逆に土曜日・日曜日・祝日はしんどい」という言葉が印象的でした。